カリキュラムガイド 一覧
[2] 学部のカリキュラム
建築学部 > 建築学科
教育目標
建築のエンジニアリング分野において、建築や都市の安全性や快適性の観点から、建築?都市の計画?実現能力を習得させることを目的とする。具体的には、建築?都市の環境設備計画、構造計画及びその生産?維持管理ができる専門知識?技術を身につけた人材を主として養成する。さらには、急激な気候変動や多発する自然災害、ウェルビーイングなどに対応した次世代の建築エンジニアリングに関する知識?技術を修得し、持続可能な社会と環境を構築し運営できる人材を育成する。
キーワード
- 建築構造
- 伝統木造
- 建築構法?材料
- 建築環境?設備
- 建築?都市環境デザイン
- 建築環境心理
建築学科 科目概要
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A101 建築構造のしくみ
建築や都市はデザイン性をはじめ、安全性、利便性など様々な側面から評価される。建築の構造?構法の概要及び建築に使用されている材料の特性を理解し、優れた空間創造のための合理的な判断?行動のできる建築技術者としての素養を身に付ける。
地域産材を利用した木造建物の事例を学習し、地域と建築のつながりについて理解する。
行動目標●人間活動の器としての建築空間の役割を理解し、その機能性、安全性、快適性について理解できる。建築物を構成している構造材料と構造形式が説明できる。建築構造フォルムの基礎的事項を説明できる。 -
A102 建築の計画とデザイン
本学部は、大学で修得する建築の知識?技術を人間と社会に対する幅広い視野で活用し、社会に貢献できる人材の育成を目指している。建築学の入門編であるこの科目では、建設業の広がりと建築学諸領域の概要を学び、人間の行動や意識に作用する様々な側面を計画することの重要性を理解する。同時に、卒業生や社会人を交えた討論によって建築への関心を高め、自らに問いかける学習姿勢や将来目標を実現するための修学計画能力を身につける。
行動目標●魅力的な建築や都市空間を知り、建築学全般に対する興味や学習意欲を養う。建築や景観を支える建築計画の基本的な考え方を理解できる。建築計画に関する仕事の概要とそれらの仕事の相互関係が理解できる。建築を構成する領域(計画?構造?環境)の概要とお互いの関係を理解できる。 -
A103 建築基礎製図
安全で美しく快適な人間活動の器としての建築を計画し、建築計画?建築構造?建築環境ほかで学ぶ、建築や地域が持つべき基本的な内容を、図面を使って第三者にも理解できるよう、的確に表現する能力を身につけることを目標とする。
行動目標●建築物やその周辺環境を手書きスケッチとして表現し、その空間の特徴や魅力を第三者へ伝えることができる。基本的な建築図面(平面図、立面図、断面図など)を表現できる。第三者が描いた建築図面を読み、その空間構成などを捉えることができる。建築物の立体的表現(アイソメ、透視図)を正確に作成できる。図面を綺麗にレイアウトし、枠線や文字、記号などを丁寧に描くことで、紙面全体を美しく見せることができる。 -
A104 建築環境学Ⅰ
建築や都市はデザイン性をはじめ、安全性、利便性など様々な側面から評価される。学科の教育目標にある「安全で美しく快適な人間活動の器としての建築と都市」実現のための建築環境、すなわち熱?空気?光?音環境に関する基礎知識を修得する。さらに、熱環境の日照?日射、伝熱、結露、快適性について学ぶ。工学的視点から建築?都市と人間の関わりを学び、優れた空間創造のための合理的な判断?行動のできる建築技術者としての素養を身につける。
行動目標●熱?空気?光?音環境の基礎的事項を説明できる。日照?日射、伝熱、結露、快適性に関する基礎的事項を説明できる。 -
A105 日本建築史
日本建築の歴史的な変遷について、古代から近代までを概観する。そして、各時代の建築の意匠?技法などの特徴、および建築の空間構成について、社会的背景、地域性や建築技術などとあわせて理解する。都市や地域を形成している建築および町並みの役割や特性について、歴史的な背景を含めて学ぶ。
行動目標●日本建築史の大きな流れを理解し、要点を簡潔にまとめることができる。文献を利用して自ら学習し、身につけた知識と自らの考察を、書式にしたがって表現することができる。講義で習得した知識に基づき、現存する歴史的建造物の基礎調査を行い、その特徴を解説することができる。 -
A106 建築構造力学Ⅰ
建築における本科目の位置づけを理解して、建築の基本的モデルである静定梁、静定トラス、静定ラーメンを解ける能力を身につける。学習教育目標は、建築物に作用する力の種類の理解、反力の計算、断面力の計算、静定構造物の種類や見分け方、部材に生じる応力とひずみ、断面ないの応力分布の描画、などをできるようになることである。各単元につき、プログラムを用いたレポートに取り組み、これらの知見を総合化して、構造に関わる地域のニーズとシーズに対する問題に取り組む。
行動目標●建築構造物と荷重?外力を力学モデルに置換することができる。静定構造物の反力を求めることができる。静定構造物の軸力図、せん断力図、曲げモーメント図を描くことができる。部材断面の図心、断面2次モーメントを計算することができる。断面力(応力)や変形から応力、ひずみを計算することができる。柱、梁の応力度分布を描くことができる。 -
A107 建築設備総論
建築設備で重要な空調?換気設備と給排水衛生設備の建築設備全般について学び、課題と演習を通して、設備設計に応用できる能力を身に付ける。さらに、気流シミュレーションによりデータサイエンスに基づく気流解析技術を身に付ける。また、全体を通して、北陸の地域特性を考慮して建築分野で起きた被害事例、判決事例を取り上げながら、法規の知識と技術的解決のための視点を身に付ける。
行動目標●空調設備、給排水衛生設備、電気設備、消火設備の用語が理解できる。空調設備、給排水衛生設備の基礎的な設計概念が説明できる。風力換気、温度差換気の概念を理解し、簡単な設計ができる。機械設備による簡単な換気設計ができる。建築分野の被害裁判事例から法規と技術的解決のための視点を身に付ける。データサイエンスに基づいて気流解析技術による簡単なビル風解析ができる。 -
A108 建築設計基礎
「建築大意」で建築学の全体像を、「建築のしくみ」で建築構造の基礎的な成り立ちを学んだ事を踏まえ、本科目では建築デザインを提案するための基礎的な考え方や活動の枠組みを学ぶ。具体的には、建築デザインの立体的な構成について構想しスケッチ?模型?CADで表現することによって、構造体や意匠的要素を含めた総合体としての建築デザインの在り様について基本的な理解や考察ができるようになることを目的とする。また、この内容は2年次の「建築設計Ⅰ?Ⅱ」で求められる設計案の検討や伝達のための基礎技術となる。
行動目標●特徴的な建築空間の姿?その設計意図?そこでの人の行動について情報収集を行い、その特徴を理解し、考察できる建築空間の構想に必要な知識?体験を適宜補いながら、自身の考えを整理し、スケッチや言葉でまとめることができる。自身が構想した立体的な空間の姿を模型を用いて表現し、他者に分かり易く説明できる自身が構想した立体的な空間の姿を3次元CADで検討できる。模型写真、スケッチ、言葉を組み合わせ、設計案を総合的に伝えるプレゼンボードを作成できる。