開講科目の詳細
企業戦略特論1
Applied Corporate Strategy 1
担当教員
受講対象者
経営者、企業の事業企画部門マネジャーなどの職務についている方、あるいはそれを目指す方
授業の主題と概要
本講義では、企業戦略要論で学ぶ基本的な戦略フレームワークを前提知識として、より実践的な観点から企業戦略を見つめなおします。戦略とは何かを改めて考察し、競争戦略に加えて、全社戦略と戦略ポートフォリオ、成長戦略、グローバル戦略、サービス化戦略、そして最先端のイノベーション戦略、共創戦略、サステナビリティ戦略など、幅広い戦略論を学びます。
そして、企業戦略を理解したうえでイノベーション戦略を仕掛けられる人材を育成するために、SDGs時代の企業戦略、イノベーション戦略について、徹底的にグループワークを行います。そこでの対話やアウトプット作成、その振り返りを通じて、創造的な戦略の見立てと、イノベーションを推進していくための総合的な知見を獲得します。
これに加え、全社戦略を市場を見る目と、組織を見る目という2つの視点から捉え直すことで、戦略の本質、企業の存在意義を考える力を養います。
企業戦略においては、既存事業の進化と新規事業の探索という両面が求められるが、新規事業が既存事業にフィットしていなければ、企業としてイノベーションを実現することはできません。企業戦略のポジショニングを理解したうえで、イノベーションによってポジショニングをシフトさせるための知識を身につけます。
到達(習得)目標
企業戦略に関わる基本フレームワークを復習しつつ、実践的な戦略分析及び成長戦略提案ができるようになること
講義スケジュール
講義 回数 |
講義テーマ |
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1,2 |
<戦略とは何かを考える> 戦略とは何か。事業戦略の立案、戦略分析、実行までを概観する。さらに、成長戦略、グローバル戦略、サービス化戦略、そして最先端のイノベーション戦略、共創戦略、サステナビリティ戦略について、そのアプローチを理解する <ワークショップ: 企業戦略の立案> ケース企業がめざすビジョンと戦略をグループワークにより立案し、そのアウトプットについて議論する |
3,4 |
<全社戦略と戦略を考える視点1> 市場を見る目を養う。変わったことをやる人に目をつける、お客様の行動を観察しつづける、他がやらないことを考えるなどアプローチについて論じる <全社戦略と戦略を考える視点2> 組織を見る目を養う。理屈でわからないことは大方うまく いかない。変わったことを考えるよりも、どこかおかしいという観点から整理することで大きな成果が得られることについて事例を通じて論じる |
5,6 |
<ケース(1)の課題発表:ソーシャルビジネスの小さなグローバル企業に対しての、戦略の分析と提案> <ワークショップ: イノベーション戦略の立案> ケース(1)企業がめざすイノベーションと企業変容について、グループワークにより 立案し、そのアウトプットについて議論する |
7,8 |
<ケース(2)の課題発表:グローバル電機メーカーの再生についての、戦略の分析と提案>
<ワークショップ: イノベーション戦略の立案> ケース(2)企業がめざすイノベーションと企業変容について、グループワークにより 立案し、そのアウトプットについて議論する |
開講について
開講時期: 2学期
開講形態:2コマ(180分)×4日間
講義回数:全8回
※状況に応じて、一部変更が生じる場合もございます。予めご了承ください。
テキスト/参考図書
【テキスト】
必要に応じ適宜配布する
【参考図書】
「発想を事業化するイノベーション?ツールキット ―― 機会の特定から実現性の証明まで」
デヴィッド?シルバースタインほか著、野村恭彦 監訳、英治出版
「戦略とは何か」?ストラテジック?マネジメントの実践
コーネリス?A?デ?クルイヴァー他 著、東洋経済新報社