生涯の師とのつながり
KIT虎ノ門大学院での学びの日々で、生涯の師との「つながり」が生まれる。少人数制教育ならではの近い距離感が、学生と教員のあいだに深いつながりを生み出します。
教員と働く
丹羽 麻里子さん
KITを修了した年に、サーチャーとしてさらなる飛躍を目指して別の調査会社に転職を果たしました。そこでゼミの指導副査でもあった加藤公延先生の特許事務所から調査依頼を受けるようになり、現在では公延先生のお誘いを受けて、公延先生の下で勤務し、日々調査業務をこなしています。
今までにない、文字通り「特許事務所と隣り合わせ」の職場で、特許調査だけにとどまらず、さまざまな調査や検索、情報収集、調べ物から資料や文献の取り寄せ、文献の取り扱いの相談までを請け負っています。
私が目標とする、「インフォプロとして必要な人に必要な情報をお届けする」を実践する毎日は、非常に面白く刺激的です。
サマーパーティー
村木 紀子さん
修了してからは、先生や同期の友人ともゆっくり会う時間も取れない現状ですが、KITは毎年「サマーパーティー」を開催してくださるので、年に1回顔をあわせて近況報告をする機会になっています。
「サマーパーティー」の後は、先生方をお誘いして、そのまま二次会に突入するのがいつものパターン。同期だけでなく、期の違う知り合いができるのも、この会の非常に良いところですね。先生や事務局の皆さんが、他の期の方をご紹介してくださったりして、そこからまた新たな人脈に広がったりします。
昨年は完成したばかりの虎ノ門ヒルズ、今年は隅田川の屋形船と、毎年趣向をこらしたイベントになっています。修了して何年経っても、いつもここにはKITファミリーが集います。
学会を設立
清水 太郎さん
KITの講師陣は、実際にコンサルをなさっていたり、実社会でご活躍されている方が多く、それぞれの分野のプロフェッショナルなネットワークをお持ちの方がほとんどです。ですから、在学中はもちろん、修了後も、色々な方をご紹介していただく等、引き続きご指導をいただいています。
私自身は、特にゼミ指導の担当教員だった北谷賢司先生とは、修了してからも懇意にさせていただいており、JALEI(ロケーション?エンタテインメント学会)を設立する際にも、理事に任命いただき、三亚赌场,香港赌场&エンタテインメント関係の研究会やセミナーを通じて、知見を深め、人間関係を広げさせていただいています。
科目等履修生
佐藤 周治さん
修了後も科目等履修生として学びを続けています。継続することで学んだことを陳腐化させず、仕事で実践した後に再び学ぶことで、修学中にはない新しい気づきを得ています。
特にためになっているのが、講義前後に教授と話をする時や、メールでやりとりをする時に、修学中に学んだことを仕事でどう活用できたか、なぜできなかったのか相談することです。一度学んでいるので在学中より更に実務に役立つ具体的な気づきを得ています。
また講義の合間には、在学中に所属していた上野ゼミにOBとして参加し、上野善信先生や現在のゼミ生と情報交換をする機会もあり、私にとって貴重な学びの場となっています。
弁理士愛宕会
椎野 聡さん
KIT修了後、7年ほど特許実務に携わっています。特許の仕事は、文章のドラフティングや、文献の精読など、1人で遂行する業務の割合が大きく、普段から人との繋がりを拡げる努力をしないと、社会や業界との関わりが狭くなりかねません。先生と生徒という関係から、今は実務家同士という関係に形を変えて、修了後も教授と繋がりを持てることは、KITの良いところだと思います。
私自身、海外文献の翻訳プロジェクトに参加させて頂いたり、弁理士の集まりである愛宕会の幹事になったり、他の修了生を交えてゴルフに出かけたり、オン/オフ問わない交流は、とても刺激になっています。このような交流の場を、さらに拡げる活動にも取り組んで行きたいですね。
教える側に
竹本 和広さん
交渉学を履修したのは、KITで体系的に学んでいた標準化知財戦略を実践するためには避けては通れない、関係部署との調整や、他社との交渉に対する苦手意識を克服するためでした。ユニークな学習プログラムは、その期待に見事に応えてくれるものでした。
修了後、ティーチング?アシスタントとして、授業の補助をする機会をいただきました。これは、一色正彦先生が紹介された、ピーター?ドラッカー氏の言葉「人に教えることほど勉強になることはない」そのものの体験でした。
その後も、一色先生とのつながりの中で、「教えながら学ぶ」ことを継続し、現在は知財マネジメントの専門家として交渉学の講師も務めるようになりましたが、まだまだ学びは続きます。