Do:実践的教育を通したコンピテンシーの修得
「3次元のコンピテンシー」の修得を実現するアクションラーニング
「理論」→「実践」→「リフレクション(振り返り)」の3つのプロセスからなるアクションラーニング。「知識領域」だけでなく、「思考プロセス」や「ヒューマンパワー」のコンピテンシー(3次元のコンピテンシー)を修得することが可能になる教育方法です。
学習した「理論」を、「実践」を通して身につける
「理論」→「実践」までのプロセスに該当するのが、1~4学期の関係科目(選択必修科目?選択科目)での講義?演習です。
イベント型の課題「プラクティカム」
関係科目の講義?演習においては、様々な教育技法?環境?マテリアルを組み合わせた「プラクティカム」と呼ばれるイベント型の課題を導入しており、学生はその結果を「プラクティカムシート」にまとめて提出します。「プラクティカム」は各科目で3~4回程度行われます。
テーマ/ゲストスピーカー | 教育技法 | 環境 | マテリアル | |
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プラクティカム1 | 自社のHRM(人的資源管理)について、問題を調査しその問題に対してのソリューションを提案する。 | 調査/ヒアリング/グループワーク/ロジカルシンキング/ドキュメンテーション/プレゼンテーション | 勤務先 | 社内人事管理ファイル |
プラクティカム2 | 実在するHRMの事例を客観的な視点により考察しディスカッションを行う。 | ケーススタディ/ディスカッション | ゼミ室 | ケーススタディ資料 |
プラクティカム3 | HRMのシミュレーションソフトを使いチームでシミュレーションを行い、その結果をプレゼンテーションする。 | シミュレーション/グループワーキング/プレゼンテーション | 演習室 | ソフトウエア/パワーポイントファィル |
プラクティカム4 | 3チームに別れ与えられたHRMに関するテーマに添い、2チームが賛成派?反対派となり討論する。残り1チームがそのディベートを客観的に考察及び行動特性分析する。 | ディベート | ゼミ室 | 白紙 |
- 「ログ」の蓄積
- また、関係科目に関連して行われた意見交換のうち、重要なものについては「ログ」として記録し、振り返りの材料として活用します。
- 【参考資料】
- 「ログ」のサンプル(PDF)
「リフレクション(振り返り)」で学習効果を高める
「理論」→「実践」のプロセスにおける学びを、自分自身のコンピテンシーとして確実に身につけるため、「リフレクション(振り返り)」を行います。
具体的には、前学期から行われる「ポートフォリオセミナー」に参加し、関係科目を通して作成した「プラクティカムシート」や「ログ」を素材として、「目標達成シート」の作成演習を行います。
- 振り返りと評価の材料 「目標達成シート」
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「目標達成シート」は次の4つの構成要素を含みます。
1 CE (Concrete Experience) 具体的な体験学習を文書化する 2 RO (Reflective Observations) 体験を他の人の見方により考察?理解し、自分の見方にとりこみ再考察したことを文書化する 3 AC (Abstract Conceptualization) 再考察したことを調査?研究を通して理論により論証した結果を文書化する 4 AE (Active Experimentation) 体験学習の再考察から学習したことを応用し次の行動計画を文書化する この「目標達成シート」を作成することで、「理論」→「実践」→「リフレクション」→「次への行動指標」のプロセスを完結できます。また、このシートは、修学目標の達成度評価においても重要な役割を果たします。
- 【参考資料】
- 「目標達成シート」のサンプル(PDF)
専修科目では研究論文/リサーチペーパーを作成
関係科目での学習と並行し、専修科目では、主査?副査の研究指導のもと、「研究論文」もしくは「リサーチペーパー」を作成します。
これらは、当専攻全体に共通する修学目標「自ら研究課題を企画?立案?遂行して、論文形式でまとめ、研究会等でプレゼンテーションを行うことによる独創力の修得」の、達成のエビデンス(証拠)となります。
また、関係科目の学習と同じく、意見交換のうち重要なものについては「ログ」として記録します。