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【記者レクチャー開催のご案内】
北陸の道路インフラ維持管理に関する進行中の国家プロジェクトの研究成果について報道関係者にご説明。
令和7年4月2日(水)10時30分~11時30分に石川県政記念しいのき迎賓館にて
北陸を中心とした9つの高等教育機関(1)では、内閣府が主導する科学技術イノベーション実現を目指す国家プロジェクトの一環で(2)、地方自治体のインフラ維持管理に関する研究に2023年11月から取り組んでいます。
このたび当取り組み成果の中間報告会として、北陸の報道関係者を対象とした記者レクチャーを令和7年4月2日(水)10時30分から、石川県政記念しいのき迎賓館で開催します。
埼玉県八潮市の道路陥没事故のように、地方自治体のインフラの維持管理は、社会的課題として顕在化しつつあります。当レクチャーでは、北陸地方の道路インフラの維持管理に関する技術開発と自治体職員育成プログラムについて進行中の研究内容に触れながらご報告します。ご多忙中とは存じますが、万障お繰り合せの上、ご出席賜わりますようご案内申し上げます。
日時:令和7年4月2日(水)10時30分~11時30分
場所:石川県政記念しいのき迎賓館3階セミナールームB
(石川県金沢市広坂2丁目1番1号)
取材申込方法:以下のメールもしくは申し込みフォーム(2次元バーコード)からお申し込みください。
メール:koho@kanazawa-it.ac.jp
お申し込みフォーム:https://forms.gle/qTX44EcXe53FH2sr6
(1)「北陸を中心とした9つの高等教育機関」について
金沢工業大学環境土木工学科の宮里心一教授が研究開発責任者となり、長岡工業高等専門学校、金沢大学、富山県立大学、石川工業高等専門学校、福井大学、長岡技術科学大学、宇都宮大学、静岡理工科大学によるプロジェクト研究体制を構築。北陸地方で実装に向けた実証研究を、先行事例として進め、全国への展開を目指します。
(2)「内閣府が主導する科学技術イノベーション実現を目指す国家プロジェクト」について
当取り組みは内閣府が進める国家プロジェクト「戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)」第3期(2023年-2027年度)で掲げられている「スマートインフラマネジメントシステムの構築」のサブ課題C「地方自治体等のヒューマンリソースの戦略的活用」の一環として行われるもので、研究開発の完成は2027年度中を予定しています。
50年後のインフラ維持管理に向けた自治体職員の育成と簡易で効率的なシステムを北陸で先行開発し全国へと展開を目指す取り組みです。
北陸SIPの記者レクチャー開催案内の補足説明資料
埼玉県八潮市の道路陥没事故のように、地方自治体のインフラの維持管理は、社会的課題として顕在化しつつあります。環境作用の過酷な北陸地方では、第3期SIP「スマートインフラマネジメントの構築」のサブ課題Cとして、地元の大学?高専が連携し、市町との共創体制の下で、道路インフラの維持管理に関する技術?仕組みの高度化?効率化ならびにその実装に向けた人材育成と活用に取り組んでいます。さらに、DX(デジタルトランスフォーメーション)を活用した地方創生の一環であり、世界的にも先進性の高い活動として国際展開も図っています。同時に、令和6年元日の能登半島地震の被災地である市町を対象に、災害時の道路インフラの復旧への応用も図っています。
令和5年11月から、小テーマA~Hの個々の研究活動や3回に亘る全体会議等を踏まえて、成果の見込みができてきました。そこで、時宜を得た社会課題に対する北陸地方の取組みを、広く市民に知って頂きたく、社会インフラのメンテナンスに興味のあるマスコミへ活動概要を説明させて頂く機会を設けます。
小テーマ
A | 短支間コンクリート橋の維持管理の 効率化?高度化 |
全体総括 |
1.終局状態の構造的検証 | ||
2.非破壊による点検?診断 | ||
3.タブレット点検の改良 | ||
4.補修方法の評価 | ||
5.塩分作用の評価 | ||
6.実橋での耐荷性評価 | ||
B | 長支間橋の支承に対する予防保全の効率化?高度化 | |
C | トンネルの維持管理の効率化?高度化 | |
D | 舗装の維持管理の効率化?高度化 | |
E | 戦略的維持管理に資するデータ創出 | 1.社会的重要性の評価 |
2.迂回路の遠近の評価 | ||
3.デジタルツインによる中長期予測法の開発 | ||
F | モデル市町での実証 | 1.EBPM試行 |
2.海外における事業例調査 | ||
3.モデル市町での試行 | ||
G1 | 制度?社会的受容性の課題発見と解決策検討 | |
H | 市町職員への教育 | |
H’ | 人材育成プログラムの海外展開 |
なお、記者レクチャーの午後に同会場で、推進中の情報を共有するおよび今後の研究計画を検討するための、非公開の全体会議を開催します。
第4回 全体会議のプログラム
12:30 開会挨拶
宮里 心一 (金沢工業大学、研究開発責任者)
12:35 ポータルサイトの説明
岡本 萌 (日本工営)
12:45 小テーマAの進捗および計画の説明
A全体 伊藤 始 (富山県立大学)
A1 柳田 龍平 (金沢大学)
A2 内田 慎哉 (富山県立大学)
A3 井林 康 (長岡工業高等専門学校)
A4 花岡 大伸 (金沢工業大学)
A5 中村 文則 (長岡技術科学大学)
A6 鈴木 啓悟 (福井大学)
< 休 憩 >
14:20 小テーマE3の進捗および計画の説明
中津井 邦喜 (日本工営)
山本 知仁 (金沢工業大学)
14:50 小テーマBの進捗および計画の説明
田中 泰司 (金沢工業大学)
15:05 小テーマCの進捗および計画の説明
水口 尚司 (㈱エヌイーエス)
15:15 小テーマDの進捗および計画の説明
高橋 茂樹 (金沢工業大学)
< 休 憩 >
15:40 小テーマE1の進捗および計画の説明
寺山 一輝 (石川工業高等専門学校)
15:55 小テーマE2の進捗および計画の説明
井林 康 (長岡工業高等専門学校)
16:05 小テーマFの進捗および計画の説明
F1 大澤 潤 (金沢工業大学)
F2 藤倉 修一 (宇都宮大学)
F4 平野 綾子 (㈱アイ?エス?エス)
16:35 小テーマGの進捗および計画の説明
G1 出原 立子 (金沢工業大学)
G2 門馬 真帆 (㈱アイ?エス?エス)
17:00 小テーマHの進捗および計画の説明
H 塩谷 亨 (金沢工業大学)
H‘ 西田 孝弘 (静岡理工科大学)
17:25 全体の質疑応答
17:45 閉会挨拶
木村 嘉富 (橋梁調査会専務理事、サブProgram Director)
(内容および時間は、都合により変更することがありますので、予めご了承ください。)
【参考URL】
※北陸SIPの記者レクチャー開催案内の補足説明資料につきましては下記PDFからもご覧いただけます。
北陸SIPの記者レクチャー開催案内の補足説明資料 [PDF]
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