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夏目賢一氏出版記念講演会 「日本の技術者倫理と西洋文化」を3月2日(水)にオンライン開催。19世紀後半から20世紀末に至る技術者倫理の歴史を解説
金沢工業大学 科学技術応用倫理研究所は、夏目賢一氏出版記念講演会 「日本の技術者倫理と西洋文化」を3月2日(水)にオンライン開催します。
夏目賢一准教授(修学基礎教育課程)は、10年来の研究成果をまとめた著書「Japan’s Engineering Ethics and Western Culture」を令和3年7月15日に出版社Lexington Booksから出版しました。19世紀後半から20世紀末に至る技術者倫理の歴史を論じたこの著書の出版を記念して、夏目准教授による講演会を行います。大学関係者や技術者に限らず、ご関心のある方はどなたでも参加いただけます。
夏目賢一氏出版記念講演会 「日本の技術者倫理と西洋文化」
主催:金沢工業大学 科学技術応用倫理研究所
開催日時:3月2日(水) 17:30~19:00
会場:オンライン(Zoom)
講演者:夏目賢一准教授 (金沢工業大学 科学技術応用倫理研究所)
コメンテーター:
栃内文彦教授 (金沢工業大学 科学技術応用倫理研究所)
鈴木俊洋教授 (崇城大学/金沢工業大学 科学技術応用倫理研究所 客員研究員)
対象者:大学関係者や技術者に限らず、ご関心のある方はどなたでもご参加ください。
参加費:無料
申し込み:下記のURLから申し込みください。
/brand/2017/news/aces20220302/index.html
講演会 概要
日本に現在のような技術者倫理教育が導入されたのは1990年代後半であった。その背景には、しばしば指摘されるように、経済のグローバル化があったことは確かである。その一方で、西洋(とくに米国)の技術者倫理を日本にも取り入れようとする動きは戦前から存在していた。これらの動きのいくつかはこれまでにも断片的に知られていたが、夏目賢一氏は昨年に出版した『Japan's Engineering Ethics and Western Culture : Social Status, Democracy, and Economic Globalization』において、近現代日本における技術者倫理の導入の試みを明治時代までさかのぼって包括的に論じている。西洋の技術者倫理の日本への導入にはどのような問題関心や期待があったのだろうか。その歴史になにか一般的な理解を見出すことはできるのだろうか。本講演会では著者である夏目氏にご著書をもとにこの歴史について解説いただき、お二人のコメンテーターに批評いただきながら、日本の技術者倫理と西洋文化の問題について考えたい。