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4月30日に「災害対応力」強化Dayを実施
4月30日(火)扇が丘キャンパスにおいて、学生?教職員を対象にした「災害対応力」強化Dayが実施されました。今回の訓練では、災害時に教職員が学生を確実かつ安全に避難させることに重点を置き、避難ルートや緊急地震速報が出された際の注意点などを改めて確認しました。
また、併せて、キャンパス周辺の美化活動を行い、午後からは、心肺蘇生法や消火器の取り扱いなどを学ぶ体験型訓練も同時に行われました。活動の詳細は下記のとおりです。
1.防災訓練(午前9時~)(1)総合オリエンテーション
防災訓練の前に4月30日(火)午前9時から23号館の102室で総合オリエンテーションが行われた。始めに常務理事?安全衛生委員長が挨拶に立ち、続いて衛生委員会委員長から「本学における災害発生時の対応の基本的な考え方」について説明された。
次に安全委員会委員長から本日の行動、特に地震を想定した行動について説明された。今回の訓練では、教職員が学生を確実に、また安全に避難させることに重点に置き、避難ルートの確認や緊急地震速報が出た際の行動(机の下に身を隠し、上からの落下物などに気を付け、頭を守ること)などの基本的な注意事項を確認された。
(2)避難訓練
安全委員会委員長の説明が終わる午前10時に「緊急地震速報!」「強い揺れに警戒してください!」「自身の身を守る行動をとってください!」のアナウンスが流れ「ゴー」という地震音の音声に教室にいた教職員は頭を保護しながら全員机の下に潜り込んだ。
地震が収まると順次「落ち着いて」「走らず」「焦らず」の講義の話を思い出し、23号館は7号館前広場に、8号館は東校地避難場所にと決められた階段を使い、それぞれ整然と避難した。
(3)非常災害対策本部の設置
午前10時地震が発生後し、避難後直ちに23号館1階コミュニケーションスタジオに非常災害対策本部が設置され、常務理事が非常災害対策本部長となり、各対策担当の委員ら28人が対策本部に集結した。全員ヘルメット、スタッフベストを着用し席に着いた。そして①総務班②連絡班③施設?消火班?物資班④避難?誘導班⑤救護班⑥学生対応班について、それぞれ非常災害対策本部内での主な担当事項や役割の説明が行われた。同時に本部長の指示で安否確認メールの配信も行われた。その後担当者から各号館の避難状況報告、意見交換が行われた。
2.キャンパス周辺美化活動(午前10時30分~)
美化清掃活動は避難訓練を終えた午前10時30分頃から開始した。27号館1階の受付では、学生20~25人に対し1人の職員を引率者として割り当てたグループを1班として編成され、それぞれが軍手、トング、ゴミ袋を持って大学周辺の美化清掃に向かった。学生たちは道路や側溝の中に落ちている空き缶やペットボトル、折れ曲がった傘や、中には1mほどの塩ビ管など、思いのほか多くのゴミを収集した。集められたゴミは施設部職員により可燃ゴミ、不燃ゴミ、ペットボトル、瓶など細かく分別された。この日美化清掃に参加した学生は199人で、教職員は52人であった。
3.体験型訓練(午後1時~)
(1) 心肺蘇生/AED体験
心肺蘇生/AED体験は午後1時から23号館1階パフォーミングスタジオで行われ、日本赤十字社の職員3人の指導により心肺蘇生法を学んだ。体験型訓練は午後からのため、参加人数が少ないのではと心配したが、開始前から30人あまりの学生が待機し、最初のグループは100人近い参加となり、訓練用人体模型を8体用意する盛況ぶりであった。
(2) 消火体験
消火器取扱い訓練は、午後1時から株式会社卯野商会の指導のもと実施された。小雨がパラつくあいにくの天候となったが、26号館裏側の駐車スペースを利用して学生、教職員合わせて約200人以上が参加し、開始直後には順番待ちの長い列ができる程になった。
訓練用として内部に水を入れた消火器を使用し、参加者は慣れない手つきで火に見立てた的に向かって「放水」し、不測の事態に備えて消火活動をしっかり学んでいた。
(3) 地震体験(起震車)
起震車による地震体験は午後1時から行われ、小雨の降る中1号館駐車場に起震車が設置されると、開始前から2、3人のグループが5組程度列をなし、多くの人が集まる状況であった。1月に起こった能登半島地震の影響もあり、学生や教職員の関心度の高さが窺えた。
起震車は、過去に起こった大型地震を何パターンか再現するもので、4人相向かいの固定されたテーブルを囲む形で椅子(固定されていない)に座り大きな揺れを体験した。震度7クラスが揺れ出すと体を押さえきれるものではなく、棚や机が固定されていない場合には、倒れる想像もでき本当にこのような揺れが起きると瞬時に何も出来なくなる事がこの体験を通じて分かり、地震の恐ろしさを知るとても貴重な体験であった。