知的財産条約特論1

知的財産条約特論1
Intellectual Property Treaties 1

担当教員

受講対象者

企業の知財担当者、先端技術の研究開発戦略立案者、企業戦略立案者など

授業の主題と概要

経済のグローバル化の進展に伴い、国内のみならず世界規模での知的財産に関する知識が必要となっています。「世界的に通用し使える特許権を取得するためには、どうしたらいいか」を常に考えながら、講義を進めていきます。本講義では、コンピュータ分野の特許審査実務、多国間交渉、二国間交渉、途上国における模倣品対策、国際協力等の特許行政に公務員として過去に携わった経験、その後の弁理士としての経験を基に、パリ条約や特許協力条約等の国際条約のポイントを説明し、発明の世界的な保護戦略に関して講義を行っていきます。

講義概要
① 特許制度を巡る国際的動向について概観するとともに、IT分野を中心に先端技術分野における国際的議論について論ずる。これにより、特許制度に係る国際的な課題を明確にする
② 国際的な法的フレームワークを俯瞰し、パリ条約、TRIPS、特許協力条約(PCT)、二国間協定等について講義を行う
③ 特許制度の国際的調和の最新動向、国際協力についての紹介
④ 途上国における模倣品対策の事例を挙げながら、対策のあり方を論ずる


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到達(習得)目標

国際的な特許制度の抱える課題を明確にし、講義を通じてその課題に対する解を探求することにより、国際特許についての理解を深めるとともに、これを最大限に活用する能力を身につける

講義スケジュール

講義
回数
講義テーマ
1,2 ?イントロダクション(授業概要、参考図書等の説明)
?国際的な知的財産権制度の課題
3,4 ?工業所有権に関する条約を巡る国際的議論
?工業所有権に関する条約の法的フレームワーク
5,6 ?パリ条約(1)
?パリ条約(2)
7,8 ?パリ条約(3)
?TRIPS協定(1)
9,10 ?TRIPS協定(2)
?TRIPS協定(3)
11,12 ?特許協力条約(1)
?特許協力条約(2)
13,14 ?商標の国際登録に関するマドリッドプロトコル
?意匠の国際登録に関するハーグ協定のジュネーブ改正協定、工業所有権に関する条約を巡る最新動向
15,16 ?国際的な工業所有権の保護に関する今後の戦略

開講について

開講時期: 1学期
開講形態: 2コマ(180分)×8日間
講義回数: 全16回
※状況に応じて、一部変更が生じる場合もございます。予めご了承ください。

テキスト/参考図書

【テキスト】
講師が各講義前に提供する。

【参考図書】
初回講義時に、推奨される図書を提示する。

※上記は一部追加?変更となる場合もございます。また、指定テキスト及びケースなどは、別途ご購入頂くもので、授業料には含まれておりません。予めご了承ください。

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