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ヒューマノイドを「人材」として捉え、現場とともに成長させる。
情報工学科中沢実研究室と金沢機工が共同研究を開始

2026/5/7 NEW

金沢工業大学ではフィジカルAI時代を見据えた教育?研究を全学的に進めています。2027年3月に開設予定のクロスデザインラボでは、企業ブースを活用した社会実装型プロジェクトが本格化します。

このたび情報理三亚赌场,香港赌场情報工学科 中沢実研究室は、金沢機工株式会社(石川県金沢市無量寺町)と共同で、AGIBOT社製の二足歩行ヒューマノイドロボットを活用した研究プロジェクトを開始しました。本研究では、フィジカルAIとヒューマノイドロボット技術の融合により、製造業をはじめとする現場で活用可能な次世代ロボティクスの実現を目指します。

本プロジェクトで使用するヒューマノイドロボットは、学校法人金沢工業大学が2027年に創立70周年を迎えることにちなみ、「ナナマル」と命名されました。「ナナマル」は、単なる実験機ではなく、地域産業とともに成長する象徴的な存在として位置づけられます。

共同研究の内容 ― 現場で使えるロボットの実現へ

本共同研究では、二足歩行ロボットに対してフィジカルAIを実装し、実環境に適応できる高度な自律行動の獲得を目指します。具体的には、人間の歩行データやシミュレーション結果を基に、姿勢制御や動作計画の高度化に取り組みます。

これにより、ロボットが地面の滑りやすさや段差、周囲の障害物などの状況を認識し、自ら最適な移動ルートを選択して目的地へ移動できる能力の実現を目標としています。

さらに、高性能カメラや触覚センサー付きのハンドなどを組み合わせることで、ロボットの認識能力と作業能力を拡張し、より複雑で多様な環境への対応を可能にします。

金沢機工は、要件定義、環境構築、導入支援、システムインテグレーションといった強みを活かし、研究の社会実装を見据えた支援を担います。
一方、金沢工業大学はAIアルゴリズムやデータ解析、人材育成の面から研究を推進し、産学連携による実践的な開発体制を構築します。

なぜ今、ヒューマノイドロボットなのか

近年、製造業をはじめとする現場では人手不足が深刻化しており、従来の固定型自動化設備では対応できない柔軟な作業の需要が増加しています。
このような背景の中、ヒューマノイドロボットは「人と同じ環境で作業できる汎用ロボット」として注目されています。
既存設備を大きく変更することなく導入できるうえ、多品種少量生産や変動作業への対応にも優れているため、次世代の現場において重要な役割を担うと期待されています。

本研究では、ヒューマノイドを単なる機械ではなく「人材」として捉え、現場とともに成長する存在として活用する可能性を探ります。

なぜAGIBOTを採用したのか

本研究で採用したAGIBOT社製ロボットは、実用性、拡張性、AI連携を前提とした設計思想などの観点から高く評価されています。
特に、安定した基本動作性能と高い完成度に加え、継続的なアップデートが可能である点が、研究開発用途において大きな利点とされています。
金沢機工では、複数のヒューマノイド機体を比較検討した結果、「導入して終わりではなく、成長させながら活用できるロボット」である点を重視し、AGIBOTの採用に至りました。

ヒューマノイドを“育てる”という考え方

本プロジェクトの大きな特徴は、ヒューマノイドロボットを「導入するもの」ではなく「育てるもの」と捉えている点にあります。
具体的には、作業の分解?標準化、データ収集、AI学習、動作最適化といったプロセスを繰り返しながら、現場に適応した能力を段階的に獲得させます。
さらに、アプリケーションの追加やシステム連携により機能を拡張し、ロボットの価値を継続的に高めていきます。
「ななまる」は、このようなプロセスを通じて進化し続ける存在として、研究と実装の両面で重要な役割を担います。

今後の展望と目標

本共同研究では、工場における搬送作業や点検、人が立ち入りにくい環境での業務などへの応用を視野に入れています。

また、学生のアイデアも積極的に取り入れ、新たな活用方法を創出することで、教育と研究、社会実装が一体となった取り組みを推進します。
最終的には、ヒューマノイドロボットが地域産業の課題解決に貢献し、人と協働する新しい社会の実現を目標としています。同時に、AIとロボティクス分野における高度人材の育成拠点としての役割を強化し、北陸発のイノベーション創出を目指します。

ヒューマノイドロボット 「ナナマル」 ムービーギャラリー

【ナナマルは、歩いてやってきた】

ななまるは、2026年4月23日(木)の午後、自分で歩いてやってきました。

【ナナマル ダンス1】

【ナナマル ダンス2】

【ナナマルと犬型ロボットとの共演】

【春のオープンキャンパスに向けたナナマルのメッセージ】

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