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大学院環境土木工学専攻の学生2名が「土木学会全国大会」で優秀講演賞を受賞

2025/12/10 NEW

2025年9月10日(水)~12日(金)に熊本大学黒髪キャンパスと熊本城ホールで開催された「令和7年度土木学会全国大会 第80回年次学術講演会」で、大学院環境土木工学専攻 の橋穂乃果さん(髙橋研究室)、亀井慎子さん(花岡研究室)の2名が優秀講演賞を受賞しました。橋穂乃果さんは、昨年に続き2年連続の受賞になります。

写真左より亀井慎子さん、橋穂乃果さん

この「第80回年次学術講演会」は、将来の土木界を担っていく若手の研究者および技術者の論文内容や講演技術が向上し、さらに全国大会が活性化することを目的としたものです。今回は4,814編の講演のうち、40歳以下の研究者?技術者を対象に、社会人を含む341名の優秀講演者が表彰対象に選ばれました。

環境土木工学博士前期課程2年 橋穂乃果(髙橋研究室)

【講演題目】

中性子線によるアスファルト層間の非破壊水分検出に関する基礎的研究

【講演要旨】

本研究では、舗装層間の水分検出に中性子線を用いた非破壊検査の適用可能性を検討した理研小型中性子源システムRANS-Ⅱを用いて、路面側から中性子を照射し、散乱して路面側に戻ってきた中性子を検出することで水分を計測した。その結果、路面側から舗装層間の滞水の有無や滞水層の深さを区別し、10cm深さの層間の滞水も検出できることが明らかとなり、路面側からの舗装層間の滞水の非破壊検査の可能性が示された。

環境土木工学専攻博士前期課程2年 亀井慎子(花岡研究室)

【講演題目】

フライアッシュ系ジオポリマーが鉄筋腐食に及ぼす影響についての一考察

【講演要旨】

本研究は、ジオポリマー中の鉄筋腐食がどのように進行するかを把握することを目的に、細孔容積、物質透過性、pHおよび塩化物イオンの固定量について調べ、フライアッシュ系ジオポリマーの鉄筋腐食特性について考察した。その結果、ジオポリマーはセメントコンクリートと比較して細孔容積が多いため、水や空気の浸透がしやすいことに加えてpHが低いことや塩化物イオンの固定化率が小さいことなどから、鉄筋が腐食しやすい環境であると考えられた。

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