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【国際会議でGold Awardを受賞】
岡田研究室に留学中のフェルナンデスさん
大学院工学研究科バイオ?化学専攻岡田研究室に留学中のフェルナンデスさんが令和6年12月14-15日に茨城県大洗町で開催されたThe 16th International Workshop on Ionizing Radiation Monitoringにおいて「Gold Award」を受賞しました。同賞は上記国際会議における24件の若手研究者や学生を対象とした発表の中から、最も優秀であると認められた1件の発表に対して送られたものです。
ブラジル?サンパウロ大学から留学中のフェルナンデスさんは、微量の銀(Ag)イオンを添加したナトリウムホウ酸塩(Na2B4O7)ガラスに着目し、この材料がラジオフォトルミネッセンス(RPL)特性を持つ事を明らかにしました。RPLとは放射線を照射する事によりその物質が蛍光特性を持つようになる現象を指し、個人被ばく線量計に応用されています。世の中で認知されRPL特性を示す材料は多くなく、新たな応用添加に向けた材料探索が求められているなか、フェルナンデスさんは新しい材料の発見に成功しました。さらに、放射線測定を目的とした性能評価をおこない、繰り返し利用を可能とするための条件を明らかにしました。
フェルナンデスさんの在籍するサンパウロ大学の研究チームでは、アマゾン川流域における地層の年代を放射線測定技術により測定することに取り組んでおり、本研究で得られた知見の応用展開が今後期待されます。
発表タイトル:New PL Material: Silver doped Sodium Borate Glass
著者:C. P. Fernandes1,2, G. Okada2, R. R. Rocca3, S. H. Tatumi1(1. University of Sao Paulo, 2. Kanazawa Institute of Technology, 3. Federal University of Sao Paulo)
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