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【米国で開催されるSAMPE Student Bridge Contestに2年連続招待出場へ】高信頼ものづくり専攻?機械工学科 チーム
株式会社IHIと先端材料技術協会(SAMPE Japan)主催による「2024 IHI/SAMPE Japan学生ブリッジコンテスト」が9月19日(木)に東京ビッグサイトで開催され、金沢工業大学大学院 高信頼ものづくり専攻チームが前年度に続き優勝し、2025年5月に米国インディアナ州で開催される国際大会「SAMPE Student Bridge Contest」への招待出場が決定しました。高信頼ものづくり専攻チームの同大会出場は2年連続となります。
「IHI/SAMPE Japan学生ブリッジコンテスト」は、参加学生がCFRP(炭素繊維強化プラスチック)ブリッジの設計と製作を通して、構造設計および成形方法等を工夫し、ものづくりの経験と設計能力を培うとともに、若い世代にFRP分野、産業への興味を持ってもらうことを目的に毎年開催されています。
同コンテストはカテゴリーによりルールが異なります。
高信頼ものづくり専攻チームが参加した「カテゴリーG」(Open Design部門)では規定の長さ、高さを持つブリッジであれば設計は自由。学生の自由な発想が反映しやすい反面、最も設計が難しい部門でもあります。いかに軽量かつ規定荷重である10,000lbf(約4.5ton)に耐えるかにより順位が競われ、材料や製作方法?設計方針のプレゼンテーションも評価されます。
本大会のカテゴリーGでは、東京大学、東京理科大学2チーム、日本大学2チーム、京都工芸繊維大学、豊橋技術科学大学、金沢工業大学2チームの計9チームが参加しました。
斉藤博嗣教授の研究室に所属する大学院高信頼ものづくり専攻博士前期課程(修士課程)1年の酒井俊輔さん(リーダー)、谷山広太さん、田中幸佑さん、機械工学科4年の堀裕貴さん(都合により大会当日は欠席)の4名によるチームは、前年度米国で開催された国際大会において優勝した高信頼ものづくり専攻チームの776gよりさらに軽量な736gの重量のCFRPブリッジを用意し、14,518lbf(約6.5ton)で破壊して優勝しました。
規定荷重を超えたのは、優勝した金沢工業大学高信頼ものづくり専攻チームと、金沢工業大学航空システム工学科の吉田啓史郎研究室の2チームのみでした。吉田研究室チームは740gの重量で11,133lbfで破壊し、第2位の成績を収めました。
大会の規定により、昨年度の米国大会優勝チームより軽量かつ規定荷重を超えて優勝したチームのみが米国での国際大会に出場する権利があります。
今回優勝した高信頼ものづくり専攻チームはこの基準を満たしたため、2025年5月に米国インディアナ州で開催される国際大会への招待出場が決定しました。これにより、高信頼ものづくり専攻チームは2年連続で国際大会に出場することとなります。
優勝した高信頼ものづくり専攻チームの学生はいずれも複合材料を研究テーマとしています。今回学生らが作製したCFRPブリッジは、「高信頼ものづくり専攻統合特論」を通じて、材料?構造設計、数値シミュレーション、成形について学びながら、各自の研究テーマで培った知識や経験を反映し、実現したものです。
さらに、CFRPブリッジの成形にあたっては、金沢工業大学 革新複合材料研究開発センター(ICC)の研究員による一貫した技術サポートを受けたことも、このたびの成功の大きな要因となっています。
昨年度の高信頼ものづくり専攻チームが米国際大会で優勝した後の参加であったため、今回のチームの学生は大きなプレッシャーを感じながらCFRPブリッジの設計と製作に取り組みましたが、昨年度の結果を詳細に分析して更なる軽量化を目指した設計を行い、成果を出せたことは、学生達にも通常の授業では得難い大きな経験になりました。
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