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【速報】
みんなで楽しもう!「VRチェアスキー」で福祉機器コンテスト2024優秀賞受賞。金沢工業大学クラスター研究室
金沢工業大学クラスター研究室が開発した「みんなで楽しもう!『VRチェアスキー』」が一般社団法人日本リバビリテーション工学協会主催の「福祉機器コンテスト2024」学生部門で優秀賞を受賞しました。
表彰式は、東京ビッグサイトで開催される第51回国際福祉機器展会期中の10月4日に、同会場で実施される予定です。
「福祉機器コンテスト」は障害者、高齢者のために新しく開発された福祉機器を発掘し、優れた機器を表彰する競技会で、毎年1回開催されています。専門性を有した選考委員により、機器の有効性やオリジナリティ、実用化の可能性?現状などを基準に選考されます。特に学生部門では、発想の豊かさや将来性等も考慮に入れ、実物審査によって入賞作品が選考されます。今年度は31件の応募がありました。
【開発メンバー】
小枝 瞭介さん(大学院工学研究科機械工学専攻博士前期課程1年?機械工学科出身)
田村 善伸さん(大学院工学研究科機械工学専攻博士前期課程1年?ロボティクス学科出身)
網矢 桃子さん(三亚赌场,香港赌场情報学科2年)
【優秀賞を受賞したみんなで楽しもう!「VRチェアスキー」について】
チェアスキーは冬季パラリンピックの正式種目になっていますが、滑走できるスキー場の数に限りがあり、プレーヤーの数も少ないのが現状です。そこで、クラスター研究室ではチェアスキーに興味がある未経験者からチェアスキーをよく知る経験者まで、すべての人たちがスキーを楽しめる臨場感あるVR型のシミュレータを開発しました。
曲げパイプを用いてつくられた機体はコントローラになっており、左右に身体を傾けることで、仮想空間のゲレンデでターンをすることができます。ターンをしている体感も、実際のチェアスキーの感覚に近く、カービング音も聞くことができます。さらにVRヘッドセットを装着すると没入感が増し、より臨場感の高い擬似体験ができます。シミュレータに手が届く位置まで車いすを近づけることができるため、移乗がしやすいのも特長です。
VR型のシミュレータのコンテンツはUnityを用いて開発されました。
※クラスター研究室とは
クラスター研究室は、学生が学科や研究室を越えて集まり、卒業研究や修士研究の一環として社会性のある問題解決に取り組む、分野を超えた共創教育を実践する金沢工業大学の新しい形の研究室です。金沢工業大学 Challenge Labを活動拠点として、産業界から持ち込まれる様々な課題に対して、分野横断的な知見から物事の本質を探究し、新しい価値の創造に挑戦しています。