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米国RIT主催の大学対抗疑似サイバー攻撃コンテストに情報工学の大学院生?学部生が初挑戦
金沢工業大学(KIT)の米国協定校であるロチェスター工科大学(RIT)が主催する大学対抗ペネトレーションテストコンテスト(Collegiate Penetration Testing Competition)インターナショナル予選会が10月21日-10月22日にかけてオンラインで実施され、金沢工業大学で情報工学を学ぶ大学院生?学部生計8名が初めて挑みました(正式メンバー6名、代替メンバー2名)。
ペネトレーションテストは、次世代の情報セキュリティ専門家の育成を目指したコンテスト。制限時間内に主催側で準備された仮想空間上のネットワークやサーバに対して、幾つかのセキュリティツールを用いながら、事前に設定された脆弱性を検証?侵入し、管理権限を奪取するまでを競います。
今回は、「ニューイングランド」(ホスト校:ニュー?ヘブン大学)、「五大湖」 (ホスト校 :ボールドウィン?ウォーレス大学)、「米国南東部」(ホスト校:オーガスタ大学)、「米国中央部」(ホスト校:テネシー工科大学)、「米国北西部」(ホスト校:スタンフォード大学)、「米国南西部」(ホスト校:コーストライン大学)、「カナダ」(ホスト校:コンコーディア大学)という北米7地区と「インターナショナル」(ホスト校:RIT Dubai)に約70大学が参加。各地区の優勝チーム8チームと "global top"の7チームの計15チームが来年1月12日から1月15日までRITのGlobal Cybersecurity Instituteで行われる決勝戦にのぞみます。
今回の予選に挑むに当たり、金沢工業大学の参加メンバーは6月から、いくつかの資料やインターネットにて公開されている試験サーバを用いて練習を実施。直前には昨年度の同コンテストで利用されたネットワークとサーバのイメージファイルを使って演習を行ってきました。
予選当日は、午後2時からのオープニングイベント終了後、午後11時30分までの約9時間半、ハッキングに挑み、翌朝 6時までにレポートの提出が求められました。期間中は全て英語、レポートも英語で記述することが必須でした。
今回の競技内容は20台近くのサーバーで構成される仮想的な航空管制システムをハッキングするもので、交通インフラを対象とした難易度の高い課題でした。
予選の結果は11月17日に大会本部より発表される予定です。
【関連サイト】
Collegiate Penetration Testing Competition
金沢工業大学研究室ガイド 情報工学科 中沢実 研究室
https://kitnet.jp/laboratories/labo0067/index.html
金沢工業大学研究室ガイド 情報工学科 向井宏明 研究室