記事詳細
情報工学科4年の近藤佑樹さん(金道敏樹研究室)がIEEE主催の2022年度「学生研究発表会」で研究発表を行い、「Student Award」を受賞
情報工学科4年の近藤佑樹さん(金道敏樹研究室)が、2022年12月26日にIEEE Instrumentation & Measurement Society(IM-09)Japan Chapter主催の2022年度「学生研究発表会」で研究発表を行い、「IEEE IM Japan Chapter Student Award」を受賞しました。
発表テーマ:スマホ写真と風景パノラマ写真によるローカル道案内システム
近藤さんは、スマートフォンで撮影した写真と風景パノラマ画像による道案内システムについての研究を発表しました。スマートフォンの一般的な地図アプリはユーザーの「場所」に基づいて案内を行いますが、近藤さんと共著者の越井天之輔さん(情報工学科4年)が提案したのは、ユーザーの「視覚情報」に基づいてガイダンスを提供するシステムです。ユーザーがスマートフォンで撮った建物の写真をシステムに送ると、システム内のパノラマ画像とのマッチングが行われ、ユーザーが行きたい場所への案内を表示します。技術的には、画像同士のマッチングのためにAKAZEと呼ばれる手法を、また写真撮影時に植物が写り込んでいるかどうかを判定するためにAKAZE特徴の方向分布という新概念を導入しました。システムの特徴は、パノラマ画像1枚を用意するだけで更新が可能であり、個人でも簡単に更新が可能な点です。新入生向けのキャンパス案内や観光客向けの商店街案内など、地域の現場で広く活用されることが期待できます。近藤さんは、実際にこのシステムをiPhoneアプリとして実装を行いました。
【関連リンク】
IEEE Instrumentation & Measurement Tokyo/Japan Sections Joint Chapter