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金沢工業大学の学生が「コンテンツツーリズム」をテーマに、海外の大学生とともに国際交流プログラムを実施

金沢工業大学の学生がシンガポール、インドネシア、ベトナムの協力校の学生と多国籍チームを組み、課題発見?解決に取り組む「国際交流プログラム」を10月10日(月?祝)~14日(金)にKIT国際交流会館で開催しました。

これは、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)が実施する「さくらサイエンスプログラム」に採択されているもので、今年のテーマは「高度先端科学技術の活用によるソーシャルイノベーションの具現化」です。プログラム全体を通して海外の学生に①科学技術を活用した製品?サービスの開発体験②地域における製品?サービスの開発体験③製品?サービスの国際展開における課題発見と解決案創出という活動を通じ、日本の高度な科学技術の利活用と、その技術がもたらす「豊かさ」を体験してもらうことがねらいです。参加学生は、9月12日(月)~14日(水)の期間にオンライン旅行に関する調査と課題発見活動を行ない、来日後のソーシャル?イノベーション活動の準備を行いました。

3か国の協力校からは、理系だけではなく文系の学生も招き、金沢工業大学の学生と多国籍チームを編成。学生たちは語学やマーケティングなど、それぞれの得意分野を活かし、金沢市内で観光課題と解決に向けた「コンテンツツーリズム(*1)」をテーマにしたフィールドワークを実施しました。海外の学生たちからは、言語や通貨、宗教における食品表示の向上などが課題として挙げられ、最終日にはこれらの解決案として、観光会社独自の仮想通貨の発行や食事メニューのQRコード表示などのプランが発表されました。

金沢市内の観光地で「コンテンツツーリズム」をテーマにしたフィールドワークを実施

最終日にはチームごと解決案を発表

また、夢考房では、レーザー加工機や3Dプリンターなど最先端の加工機械技術を体験。自らの発想を具現化するモノづくりに取り組み、プロトタイプを制作しました。学生たちは、異文化、異分野の協働と共創を行う力、言語および非言語コミュニケーション力というグローバルに活躍する技術者スキルを磨きました。

海外の学生らは、10月14日(金)までKIT国際交流会館に滞在した後、日本の文化を俯瞰的に学ぶため、15日(土)?16日(日)は東京に移動し、浅草、上野の国立科学博物館を見学して帰国しました。今回のプログラムでは、金沢工業大学の坂本宗明教授、栃内文彦教授、国際高等専門学校の津田明洋准教授が指導教員となり、金沢工業大学学生19名がバディやサポータ、ファシリテータとして活動に参加しました。

金沢工業大学では、在学生が東南アジア諸国の学生とともに多国籍チームで問題発見?解決を行うプログラムを「ラーニングエクスプレス」として2013年から実施しています。2021年度まではオンラインの国際交流プログラムを学生主導で実施してきました。キャンパスで留学生を受け入れて実施するのは2018年以来、4年ぶりとなります。

プログラムを通して意気投合。学生たちはグローバルに活躍する技術者スキルを磨きました

参加者

金沢工業大学:

学生19名(バディ 12名、サポータ3名、学生ファシリテータ2名、学生ファシリテータ補 2名)?教員3名

シンガポールポリテクニック(シンガポール):学生4名?教員1名

ムハマディア大学マカッサル校(インドネシア):学生5名?教員1名

ホーチミン市経済大学(ベトナム):学生5名?教員1名

スケジュール

10月10日(月?祝)

オリエンテーション/ガイダンス

10月11日(火)

事前活動の成果を確認/プロジェクトゴールの設定など/金沢市内でコンテンツツーリズムの調査

10月12日(水)

製品?サービスのアイデア創出/デザイン思考を用いた問題発見、解決案の評価/夢考房の見学/レーザー加工機、3Dプリンターなど制作体験

10月13日(木)

コンセプト設計/プロトタイプの設計?製作準備/プロトタイプの製作/資料製作

10月14日(金)

プロトタイプの動作確認?改良,発表リハーサル/ハイブリッド成果発表会/意見交換会(KIT47号館にて対面式,東京?マレーシアから遠隔参加)

さくらサイエンスプログラム

今回の国際交流プログラムは、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)が実施する「さくらサイエンスプログラム」に採択されています。さくらサイエンスプログラムは、新たな時代の社会を担う、世界の優れた人材を日本に短期間招き、日本の最先端な科学技術や文化に触れていただくプログラムです。日本の受入れ機関と、海外の送出し機関が作成した交流計画を幅広く公募し、採択しています。

*1 コンテンツツーリズム:

単なる観光ではなく、科学技術や文化、芸術など特定のテーマに関連したコンテンツを実感?経験する旅行の形態

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