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世界最高峰の研究開発機関SRIの「イノベーション5つの原則」からイノベーション(新しい顧客価値)を学ぶ
金沢工業大学ではスタンフォード大学のイノベーション創出ノウハウを学ぶ「SRIインターナショナル認定ワークショップ」が9月6日(火)~7日(水)と9月15日(木)~16日(金)の2回に分けて開催されました。英語コースと日本語コースが行われたワークショップでは、金沢工業大学大学院生?学部生63名、ベトナムの越日工業大学の学生10名、本学の教員5名、あわせて78名が参加しました。
この「SRIインターナショナル認定ワークショップ」は、さまざまな革新的イノベーションを創出してきた米国のSRIインターナショナルと金沢工業大学が共同で2014年度から毎年実施しているプログラムです。SRIインターナショナルとは、アメリカシリコンバレーで70年以上にわたり世界を変えるイノベーションを生みだしてきた国際的な研究開発機関で、コンピュータのマウスやインターネットのURL、iOS向けAIアシスタント「Siri」などを生み出しています。またSRIは侵襲性を最小限に抑えられる遠隔操作手術の先駆者としても知られ、ダ?ビンチ(da Vinci)サージカルシステムにはSRIの技術が使われています。
学生は、自身の研究テーマや実現したいアイデアを市場ニーズや顧客視点でとらえ、SRIの「イノベーション5つの原則」からイノベーション(新しい顧客価値)をチームで創造していくノウハウを実践的に学びます。全5コースあるうち、金沢工業大学の学生?教員は対面、越日工業大学の学生は1つのコースにオンラインで参加。各学校混成チームが構成されました。これは文化の違う学生らが組むことで、グローバルな視点を養うことがねらいです。
今回のワークショップでは、一部のコースを本場SRIの講師が担当。さらに「AI?ビッグデータ」の講義が新しく追加されたことによって、より現代のユーザー視点に立ったイノベーション力を学びました。2日間のワークショップを終えた参加者は、履歴書にも記載できる修了証が授与されました。金沢工業大学では、今後もイノベーション創出を可能とする「世代?分野?文化を超えた共創教育」の充実を図ってまいります。
※越日工業大学
越日工業大学は日本の先進的なカリキュラムを導入し、ベトナムと日本の企業ニーズに応える目的でベトナム?ホーチミン市に2015年10月に開学した大学です。開学にあたり、金沢工業大学のプロジェクトデザイン教育を導入しており、金沢工業大学においては初の「カリキュラムの輸出」事例となっています。また、金沢工業大学と越日工業大学の学生がペアを組み日本企業でインターンシップ行う「バディ制インターンシップ」も共同で行っています。
【日程】
?ワークショップA(日本語コース)
9月6日(火)~7日(水)対面&オンライン
?ワークショップB(英語コース)
9月8日(木)~9日(金)対面
?ワークショップC(日本語コース)
9月15日(木)~16日(金)対面
?ワークショップD(英語コース)
9月15日(木)~16日(金)対面
?ワークショップE(日本語コース)
9月6日(火)~7日(水)対面
【イノベーション5つの原則について】
SRI Internationalが自らの実践と世界各国の企業?団体と連携し見出した「現場たたきあげ理論」ともいえる実践法を体系化したものです。
原則その1:顧客と市場の重要なニーズをとらえる
原則その2:顧客価値の創出
原則その3:イノベーションをリードするチャンピオン
原則その4:イノベーション?チームの構築
原則その5:チーム内の意思統一
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