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情報工学科4年の陸田駿弥さんが「情報処理学会 第84回全国大会」で発表を行い、「学生奨励賞」を受賞。ガン画像診断支援システムの開発を目指した研究で
情報工学科4年の陸田駿弥さん(金道敏樹研究室)が、3月3日(木)から5日(土)に開催された「情報処理学会 第84回全国大会」で発表を行い、「学生奨励賞」を受賞しました。
発表タイトル:情報理論を用いたガン画像診断 -特徴量の特性解析による性能向上の検討-
著者:陸田駿弥、鎌田千晶、佐藤大紀、米谷吏、近藤日向子、早津祐真、馬淵凌、金道敏樹(金沢工業大学)
金道研究室の学生が受賞するのは、2021年に受賞した佐治寿一さんに続き、2年連続での受賞となります。陸田さんはオンラインで学会発表を行い、表彰状が送られました。
本研究は、ガン患者とその検査数が増加していることを背景に、「医師によるガン診断」の支援を目的とした、ガン画像診断支援システムの開発を目指しました。研究の結果、本研究グループが提案する情報密度法は、局所的な特徴量のガンらしさを定量的に評価し、ガンと疑わしい領域を概ね特定できることを確認しました。判定に使う画像は、ガン画像診断コンペティション「CAMELYON16」で用意された画像データを使用しました。
陸田さんは、学部3年半での早期卒業と海外留学を目指し、2021年7月より金道研究室に所属し、プロジェクトデザインⅢ(卒業研究)として今回の研究に取り組んできました。学会での発表は初めてでしたが、研究内容について他の発表者からもポジティブなコメントをいただきました。陸田さんは、「共著者の方たちの協力を得て、受賞でき嬉しく思います。今後は、医療現場から提供されるデータを使った研究を行い、より臨床段階に近い研究をしていきたいです」と話しています。