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金沢工業大学とニューヨーク大学アブダビ分校の共同脳磁研究所の研究成果がNatureのscientific reportsに掲載されました

論文の著者たちと先端電子技術応用研究所所員の集合写真。後列左からEsti Blanco-Elorrieta、Alec Marantz教授、Laura Gwilliams、Jeff Walker。前列左から河合淳教授、河端美樹研究員、足立善昭教授、小山大介准教授

金沢工業大学とニューヨーク大学アブダビ分校の共同脳磁研究所の研究成果がNatureのscientific reportsに論文として掲載されました。この共同脳磁研究所では金沢工業大学先端電子技術応用研究所が開発した脳磁計を用いてヒトの言語機能の研究を行っています。

今回の論文は、英語を母語とする聞き手が訛りのある話者の英語を聞いたときに、脳でどのように調整して聞き取っているかについて研究したものです。単語の中の発音の[s] と[sh]との入れ替わりや[v] と[b]の入れ替わりなどに対して聞き手の脳活動がどう変わるかを脳磁計で調べた結果、前頭前野での反応が聴覚野の活動を変調することで対応がされていることが分かりました。

ニューヨーク大学アブダビ分校に設置された208チャンネルの全頭型脳磁計。地磁気の10億分の1程度という微弱な磁場を計測できる超伝導量子干渉素子(SQUID)と呼ばれる超伝導磁気センサを使い、1,000分の1秒という時間分解能で脳磁場を非侵襲で計測。ヒトの高次脳機能を解明する。

Nature scientific reports 掲載論文

Adaptation to mis-pronounced speech: evidence for a prefrontal-cortex repair mechanism

Esti Blanco-Elorrieta, Laura Gwilliams, Alec Marantz & Liina Pylkkänen 

Scientific Reports volume 11, Article number: 97 (2021)

https://www.nature.com/articles/s41598-020-79640-0

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