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学生の独創的アイデアで地域の課題解決や海外誘客にチャレンジ。大学コンソーシアム石川の事業に4件採択
公益社団法人大学コンソーシアム石川は「2019年度地域課題研究ゼミナール支援事業」と「2019年度 学生による海外誘客チャレンジ事業」の採択結果を発表し、金沢工業大学?国際高等専門学校からは以下の4件が採択されました。
【2019年度地域課題研究ゼミナール支援事業「地域共創支援枠」 】採択
金沢工業大学松林賢司ゼミ DK art Cafeプロジェクト(金沢工業大学の学生67名)
「地域イベントにおけるデジタルアートを活用した地域の魅力発信」
【2019年度 学生による海外誘客チャレンジ事業】採択
Bus Stopプロジェクト外国人誘致グループ
(国際高等専門学校の学生7名 金沢工業大学の学生5名)
「外国人旅行者が自ら作るWEB版観光マップ自動作成フレームワーク開発プロジェクト」
金沢工業大学?地方創生?DK art cafeプロジェクト(金沢工業大学の学生13名)
「石川地酒”全部飲めます!”ミュージアム」
Smart City Project (金沢工業大学の学生21名 国際高等専門学校の学生7名)
「シェアサイクルによる観光案内プロジェクト」
採択された各事業の概要について
【地域課題研究ゼミナール支援事業「地域共創支援枠」 】採択
■金沢工業大学松林賢司ゼミ DK art Cafeプロジェクト
「地域イベントにおけるデジタルアートを活用した地域の魅力発信」
野々市市のにぎわい創出と地の魅力発信を目指して野々市市産業建設部産業振興課、並びに市民ボランティア等との共創活動を実施します。野々市市のじょんからまつり等の各種町興しイベント実行委員会に恒常的に参画して、企画段階から市民と意見交換を行います。学生目線による地域魅力の分析、話題性、演出性が高い集客力のある集客案の調査研究、分析を行い、プロジェクションアート、プロジェクションマッピング等を活用した企画(集客方法含む)を検討し実践します。金沢工業大学が得意分野とするデジタル技術を応用してVR、AR、IoT、AI、及びロボットなどの採用も都度検討します。DK art Cafeプロジェクトでは平成29年度から継続的に野々市じょんからまつりにおいてデジタルテクノロジーを活用した企画を実施。2年間でじょんからまつりへの来場者数は8.7%増加しました。
【2019年度 学生による海外誘客チャレンジ事業】採択
■Bus Stopプロジェクト
「外国人旅行者が自ら作るWEB版観光マップ自動作成フレームワーク開発プロジェクト」
現在既に WEB 版観光案内は複数存在しますが、その作成、維持にはコストが掛かっており、季節に合った案内などきめ細かな案内の提供を行えていません。そこで、外国人観光客が自ら気に入った場所の写真にコメントを付けて登録でき、それを AI により分類、WEB 版観光マップを作成できるフレームワークを作成します。各国の外国人が自らの目線で良いと思った場所の写真にコメントを付けて登録したものが時差なくAIで分類され観光マップに表示されるため低価格で有効な情報を発信できます。石川県内の店舗と契約を行い、写真、コメント投稿にポイントを付加し、そのポイントを石川県内で利用できる仕組みも構築します。これにより県内店舗の宣伝と外国人旅行者が写真、コメントを投稿するメリットの相乗効果を引き出します。
■金沢工業大学?地方創生?DK art cafeプロジェクト
「石川地酒”全部飲めます!”ミュージアム Ishikawa Sake ”Testing!”Museum」
外国人観光客に石川県の特産品である地酒の情報提供を目的とした期間限定の試飲施設を金沢市中心部に開設し、特に夕方から夜のエンターティメントを提供して外国人観光客の満足度の向上と空洞化している金沢市中心街の活性化を目指します。実施に当たっては当プロジェクトの実績に基づいたリソースである飲食店の経営ノウハウやデジタルエンターティメントコンテンツ作成技術を活用します。
■Smart City Project
「シェアサイクルによる観光案内プロジェクト」
プロジェクトでは平成30年度、金沢まちのり事務局の協力の下、観光客の自転車による観光ルートの調査を行い、利用者のほぼ95%が日本人で、外国人の割合が低いことが分かっています。本活動では、外国人観光客に自転車で金沢市内観光地をめぐる楽しさを知っていただく目的で、レンタサイクルで金沢の観光地を巡るスタンプラリーを行います。
自転車にはGPSを用いて観光案内を自動で行う機器を搭載し、英語による観光案内を行います。これにより外国人に金沢の良さを知っていただくとともに、自転車で観光地を巡る新たな観光スタイルを外国人観光客に提供し、リピータの増加に貢献します。