記事詳細
国土交通省北陸地方整備局金沢河川国道事務所が企画。 環境土木工学科3年生が山側環状で施工中の月浦トンネルII期線を見学。 各種情報を3次元モデルで一元管理するCIMを体験。
金沢工業大学環境土木工学科3年生を対象とした工事見学会が令和元年6月4日(火)、金沢東部環状道路(通称 山側環状)月浦トンネルII期線(L=1020m 北陸自動車道 金沢森本IC近く)で行われ、学生たちはCIMと呼ばれる3次元モデルを使った最新のトンネル掘削管理などを体験しました。
当見学会は金沢東部環状道路の金沢市今町~神谷内町間(延長5.2km)において4車線化工事を進める国土交通省北陸地方整備局金沢河川国道事務所が企画したものです。月浦トンネルII期線は大林組が施工を担当。276m掘削が進んでおり、令和3年1月に完成予定です。
今回の施工ではCIMと呼ばれる最新のトンネル掘削管理が導入されています。
学生達はトンネル坑内に入り、施工状況や工事で使用される特殊車両等を見学したほか、設計段階から施工段階における各種情報を3次元モデルで一元管理するCIMの説明を受け、日頃大学で学んでいる技術が実際のプロジェクトにどのように活用されているのか体感しました。
【トンネル掘削管理「CIM」について】
Construction Information Modeling / Managementの略語。
CIMを導入することで、平面図や縦断図などの2次元図面から3次元モデルへ移行し、設計段階から施工段階において、各種情報を一元管理することが可能となります。また、各種情報を一元管理することで、事業全体にわたる関係者間の情報共有が容易と
なり、業務の効率化、品質の向上、生産性の向上、維持管理への活用等の効果が期待されています。
今回、トンネルの施工において、地山に関する情報や計測情報、品質管理記録等の多様な情報を3次元モデルを用いて一元管理することにより、施工判断の迅速化が可能となりました。