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ICT、IoTを活用して「地域における課題解決に多大な貢献」。
金沢工業大学Bus Stopプロジェクトが北陸情報通信協議会長表彰。「電波の日?情報通信月間」記念式典で。
総務省北陸総合通信局と北陸情報通信協議会が主催する令和元年度「電波の日?情報通信月間」記念式典が6月3日(月)にホテル金沢で行われ、金沢工業大学の学生によるBus Stopプロジェクトが北陸情報通信協議会長表彰を受けました。
Bus Stopプロジェクト(指導教員:金沢工業大学数理基礎教育課程 伊藤隆夫教授、国際高等専門学校 袖美樹子准教授)は金沢工業大学の課外活動プログラム(KITオナーズプログラム)のひとつです。野々市市のコミュニティバス「のっティ」のバス停をICT、IoTを用いて「賢いバス停」として情報端末化し、 自然言語処理を用いたバス停と人との会話や、顔認識を用いた子供や高齢者の見守り、災害時の情報発信や避難サポート等の開発に取り組んできました。金沢工業大学のプロジェクトデザイン教育で生み出されたアイデアが課外活動プロジェクトにより発展を遂げ、野々市市の協力のもとで社会実装にまで至ったことは特筆すべき点です。
さらにBus Stopプロジェクトでは、コミュニティバス「のっティ」の全4ルートでバスの現在地がリアルタイムで把握できる「バスどこシステム」のアプリをIoTを活用して開発。平成31年1月から3月まで試験的に一般公開した社会実装実験にも取り組んできました。
金沢工業大学が位置する野々市市は若者が多いまちというイメージが強い一方で、女性の平均寿命が全国5位、男性も県内で1位という高齢者が多いまちでもあります(平成30年4月発表 厚生労働省「2015市区町村別生命表」より)。「バスどこシステム」は「誰一人取り残さない」世界の実現に向けて国連全加盟国が合意したSDGsの目標11「住み続けられるまちづくりを」の達成にも貢献するものとして期待されています。
【学校法人金沢工業大学「Bus Stop」プロジェクト 表彰功績】
ICTとIoTで地域の課題解決を図る「地域を網羅する賢いバス停による見守りサービス事業の創出と展開」事業において、産学官が連携する中核的な役割を果たされるとともに、野々市市のコミュニティバスの現在位置が分かるアプリ「バスどこシステム」の開発など地域における課題解決に多大な貢献をされた功績
(総務省北陸総合通信局報道資料 2019年 「令和元年度『電波の日?情報通信月間』記念式典の開催 ~ 電波利用?情報通信の発展に貢献された団体?個人を表彰 ~」より引用)
【関連ニュース】
コミュニティバスのっティの現在位置がリアルタイムでわかる。
平成31年1月8日(火)から、3月15日(金)まで、アプリを一般公開(2019.1.8)
/kitnews/2019/0108_BusStop.html
金沢工業大学BUS Stopプロジェクトが「親子向けIoT体験&キーワードラリー」を開催。
見守り機能や情報発信機能を加えた「賢いバス停」の実証実験を行います(2017.10.10)
【関連ぺージ】
Bus Stop プロジェクトについて