記事詳細

同様の課題を抱える国内外の他地域にも展開可能。
科学技術イノベーションとSDGsによる地方創生の取り組み事例を紹介。金沢工業大学が「KIT地方創生里山都市フォーラム」を東京で初めて開催

 金沢工業大学では、科学技術イノベーションとSDGsによる地方創生に産学官連携で取り組んでいます。このたびICTやIoT、AI、ロボット技術、エネルギーマネジメント等を活用した研究開発の一端をご紹介する「KIT地方創生里山都市フォーラム」を2019年2月25日(月)13時30分から17時まで、金沢工業大学虎ノ門キャンパス(東京都港区)で開催します。また、扇が丘キャンパス(石川県野々市市)にも講演内容をライブ中継します。


 当日は白山麓キャンパスを中心に進めている研究開発として、再生可能エネルギーの地産地消を目指すDC(直流)電力網を使ったエネルギーマネジメントプロジェクトの事例と、いちごのハウス栽培における品質管理や収穫の安定化を目指す農業ICTプロジェクトの事例についてご説明します。さらに「SDGsの第一人者」として知られる平本督太郎 金沢工業大学SDGs推進センター長による「SDGsと地方創生」に関する講演も行います。


 金沢工業大学は、国連全加盟国が「誰一人取り残さない世界」の実現に向けて合意したSDGsに関して、第1回「ジャパンSDGs」アワードSDGs推進副本部長(内閣官房長官)賞を受賞した日本を代表するSDGs推進高等教育機関です。身近な社会的課題と地球規模課題の解決を両立する各種のSDGs関連プロジェクトを創出し、生み出した研究成果は実社会の中に組み込み研究を深めていく社会実装型の教育研究を進めています。こうした教育研究の充実を図るため、2018年4月に実証実験キャンパスとして白山麓キャンパスを開設。金沢工業大学地方創生研究所がここを拠点に、人口減少の進む地方が抱える課題に対して産学官連携で研究開発を行い、実証実験を進めています。

 科学技術イノベーションとSDGsによる地域課題の解決は、同様の問題を抱える国内の他地域や地球規模での展開も可能となるため、その成果に大きな期待が寄せられています。


 エネルギーマネジメントプロジェクトでは白山麓キャンパスにあるコテージ間をDC(直流)母線で接続。再生可能エネルギーの活用やEV車を利用したエネルギーの相互乗り入れなどを実現するDCスマートグリッド系を構築し、再生可能エネルギーの地産地消を目指しています。商用電源停電時には、バッテリ蓄電池や太陽光、EV車により建物内の電源を賄うことで、災害時の独立電源システムとしても機能します。SDGsで掲げるエネルギーミックスにおける再生可能エネルギーの割合の拡大や自然災害に対する強靭性実現に貢献します。


コテージ間をDC(直流)母線で接続。EV車を利用したエネルギーの相互乗り入れを実現



 農業ICTプロジェクトでは北菱電興株式会社(金沢市)と、いちごのハウス栽培における品質管理や収穫の安定化を目的とした共同研究を行っています。ハウス内の環境をモニターするセンサーの開発や農作業の省力化を目指した農作業ロボットの開発を進めることで、地方創生やSDGsで掲げられている持続可能な食料生産システムへの貢献を目指しています。

 産学連携実践紹介についての講演では、圃場における産学連携の取り組みや、北菱電興株式会社が取り組むマイクロ水力発電による自然エネルギー活用によるエコチェンジなどについてご紹介します。


いちごハウス栽培における品質管理や収穫の安定化に向けて産学連携で実証実験



KIT地方創生里山都市フォーラム

【開催日時】2019年2月25日(月)13時30分から17時まで

【会場】金沢工業大学虎ノ門キャンパス(東京都港区)虎ノ門キャンパスマップ

*金沢工業大学扇が丘キャンパス12号館アントレプレナーズラボ 4階 「イノベーションホール」でも中継を行います。扇が丘キャンパスマップ


【タイムスケジュール】

12:30 開場

13:30 オープニング(来賓ご挨拶)

文部科学省 産業連携?地域支援課 地域支援室室長 生田 知子氏

13:45 金沢工業大学が進める産学官連携?地方創生への取組み

金沢工業大学学長 大澤 敏(地方創生研究所所長)

14:45 事例紹介「エネルギーマネジメントプロジェクト」

金沢工業大学教授 泉井 良夫

15:15 休憩(15分)

15:30 産学連携実践紹介「農業ICTプロジェクト」

北菱電興株式会社 企画本部新規事業企画室室長 酒元 一幸氏

16:30 SDGsと地方創生

金沢工業大学講師 平本 督太郎(SDGs推進センター長)

17:00 閉会

<パネル展示コーナー>12:30~18:00 白山麓における研究プロジェクト ※ 東京会場のみ


【参加申し込み方法】

E-mailにてお申込みください。iuctky@mlist.kanazawa-it.ac.jp

件名:「2/25フォーラム申し込み」

メール本文には1)~5)の情報をご記入ください。

1)貴社名 2)所属/役職 3)氏名 4)E-mailアドレス

5)希望会場[A 東京会場/B 石川会場]

*締切日は2月21日(木)です。なお、定員になり次第締め切らせて頂きます。


KIT地方創生里山都市フォーラムwebページ

https://wwwr.kanazawa-it.ac.jp/IRRI/news/event/2019/0225/index.html


KIT金沢工業大学

  • Hi-Service Japan 300
  • JIHEE
  • JUAA
  • SDGs

KIT(ケイアイティ)は金沢工業大学のブランドネームです。

Copyright © Kanazawa Institute of Technology. All Rights Reserved.