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【SDGsに関する取組】
金沢工業大学SDGs推進センターと一般社団法人BoP Global Network Japanによる SDGsビジネスアワード2018の受賞者が決定。フィリップ?コトラー教授、スチュアート?ハート教授等が参加する広島県による国際平和のための世界経済人会議において表彰
金沢工業大学は一般社団法人BoP Global Network Japanと連携し、2017年に日本初となるSDGsビジネスアワードを創設しました。その後、日本政府によるジャパンSDGsアワード等、SDGsビジネスの先進事例となる日本企業を表彰する制度が次々に創設されることとなり、企業によるSDGsへの関心も急速に高まってきております。
他方で、増加しつつあるSDGsビジネスに関する表彰制度は、企業?組織を対象とするものが中心であり、事業を創造するリーダーに注目した表彰制度は存在しません。
こうした背景を踏まえ、金沢工業大学SDGs推進センター(センター長:平本督太郎)と一般社団法人BoP Global Network Japanでは、第2回以降のSDGsビジネスアワードの表彰対象をリーダー個人やSDGsにおける具体的なテーマに特化した表彰制度へと発展させることといたしました。
取組の第一弾として、リーダー個人に注目をした「グローバルリーダー賞」を創設し、2018年11月5日に以下の二名のリーダーに授与いたしました。
【SDGsビジネスアワード2018 グローバルリーダー賞受賞者】
?高田 実氏(株式会社エコシステム 代表取締役)
プロジェクト名:すべての都市を次世代都市へ!
?塚本 直之氏(コマニー株式会社 常務執行役員経営企画本部長)
プロジェクト名:「みんなでつくる、キレイな避難所トイレ」プロジェクト
「SDGsビジネスアワード2018 グローバルリーダー賞」は、広島県主催の国際平和のための世界経済人会議において実施された広島SDGsビジネスコンテストの受賞企業の中から選定されました。
SDGs未来都市に選定されている広島県では、平和構築を目的としたSDGsのGoal16「平和と公正をすべての人に」を重視したSDGsの取り組みを行っております。金沢工業大学では、SDGs推進センター、そして学生団体SDGs Global Youth Innovators(代表:経営情報学科3年島田高行)が、広島県や株式会社すららネットと共にSDGs教育の普及に関するプロジェクトを行う等、広島県によるSDGs推進に協力してきました。
この度開催された2018国際平和のための世界経済人会議は、広島県によるSDGsアクションの核となっているイベントであり、開催当日はマーケティングの大家フィリップ?コトラー教授、サステナビリティ経営の世界的権威スチュアート?ハート教授、初代欧州復興開発銀行総裁であるジャック?アタリ氏等、世界中の著名人が参加しました。
2018国際平和のための世界経済人会議ウェブサイト
https://www.hiroshima-wbcwp.com/
金沢工業大学SDGs推進センターと学生団体SDGs Global Youth Innovatorsは、地方の中小企業を中心としたSDGsビジネスの創出?グローバルリーダーの育成といった観点から、本会議の企画を支援いたしました。
2018国際平和のための世界経済人会議初日の11月5日において、湯崎英彦知事、フィリップ?コトラー教授、スチュアート?ハート教授等によるスペシャルセッションの次にスタートアッププログラムとして、広島SDGsビジネスコンテストの最終審査が開催されました。
最終審査では、東京?金沢?大阪で開催された一次審査を通過した、日本の各地域が抱えるローカルな社会課題を解決しながらも、地球規模の課題の解決に取り組んでいる企業7社が発表を行い、以下の5人の審査員が評価を行いました。
【最終審査員(敬称略)】
?一般財団法人CSOネットワーク 事務局長 黒田かをり
?株式会社INCJ(旧 産業革新機構) ディレクター 佐藤哲
?Forbes JAPAN 副編集長 谷本有香
?金沢工業大学 SDGs推進センター長 平本督太郎
?バーモント大学教授 スチュアート?L?ハート
最終審査の結果、広島県から株式会社エコシステムへ最優秀賞、その他の6社へ優秀賞が贈呈されました。また、一般社団法人BoP Global Network Japanから、受賞者の内、複数の最終審査員から票を獲得した企業のプロジェクトリーダーである高田実氏(株式会社エコシステム 代表取締役)、塚本直之氏(コマニー株式会社 常務執行役員経営企画本部長)へ「SDGsビジネスアワード2018 グローバルリーダー賞」が贈呈されました。
また、その後、金沢工業大学SDGs推進センターと学生団体SDGs Global Youth Innovatorsにより、オリジナルのSDGsアクションカードゲームである「THE SDGs Action Cardgame「X(クロス)」」を用いたワークショップが開催され、受賞者と会場の参加者との新たなパートナーシップを模索する試みが行われました。
金沢工業大学では、今後も日本一のSDGs教育推進大学として、SDGsビジネスアワードの継続的な運営を通じてSDGsに貢献する企業やビジネスリーダーと共に活動?研究を行うとともに、彼らを核とした日本中?世界中のマルチステークホルダー間のパートナーシップの構築を促していくことにより、SDGsの達成に貢献していきます。
SDGsとは
SDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)とは、国連に加盟する世界193か国が合意した17の目標、169のターゲットのことです。貧困等の途上国を中心とした社会課題の解決のみならず、気候変動等の先進国?途上国共通の社会課題の解決について、2030年までに達成すべき目標が設定されており、達成するためには政府?国際機関?民間企業?NGO?学術機関?市民等、様々なステークホルダーのパートナーシップが必要となります。
金沢工業大学のSDGsの取り組み
金沢工業大学は、2017年12月1日にSDGs推進センター(SDGs推進センター長:平本督太郎 経営情報学科講師)を設立し、全学でSDGsに取り組んできました。2017年12月26日には、安倍総理大臣を本部長とするSDGs推進本部より、SDGs達成に資する特に顕著な功績があったと認められる団体として、首相官邸にて第1回「ジャパンSDGsアワード」SDGs推進副本部長(内閣官房長官)賞を授与されました。また、2018年3月にはSDGsビジネスシンポジウムin金沢を開催、2018年10月には第1回ジャパンSDGsアワード受賞者が集うジャパンSDGsサミットを開催しました。教育においては、日本で唯一SDGsビジネスに関する学習?提言から実行計画策定までを1年かけて行う授業を経営情報学科で行っています。
その他、金沢工業大学のSDGsに関する取り組みについては、SDGs推進センターのウェブサイトをご覧ください。
SDGs推進センター ウェブサイト