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欧米の大学で行われる学生企画による研究旅行。経営情報学科の学生有志が自主的に海外スタディ?トリップを企画。商社出身の教員の同行で、中国?上海の大学?企業を訪問。グローバルに活躍する上で何が必要かを学ぶ。
金沢工業大学?経営情報学科の有志学生が、9月3日から7日までの4日間、中国?上海において、海外企業、大学との学習交流旅行(Study Trip)を実施しました。
Study Tripは、欧米の大学では一般的な学生企画による卒業前の海外渡航?研究旅行です。大学で学習した知識の国際的?社会的な意義を体得する為に学生が自ら訪問したい海外大学?企業とのアポイントを取り付け、指導教員の引率の下で現地の大学や企業を訪問し、研究内容の紹介や意見交換を実施します。
今回のStudy Tripは、経営情報学科でマーケティング戦略を受講する3年生の学生有志、香林亜実さん(リーダー)、佐々木真央さん、池田周平さん、野村佳生さん、福田瑛次さん、薮内天貴さんの6名による自主企画で実施されたもので、三菱商事出身で三菱商事(上海)有限公司等、中国での勤務経験も豊富な経営情報学科松林賢司教授が同行しました。そして現地での中国人、日本からの駐在員の皆様との交流により、中国での仕事への取り組み方やキャリアアップへのヒントについて学ぶことができました。
訪問した企業の中でも、中国最大の日本語フリーペーパーを発行する「上海漫歩有限公司」を起業した安永博信?総経理が2001年、2003年にアリババの本社(杭州)で創業者ジャック?マ-氏を取材した際のお話は特に印象的でした。安永博信?総経理によれば、当時はその発想の大きさに「倒産するのではないか?」と心配もしたそうですが、その後、金融プラットフォームビジネスのアントファイナンシャルシステム(アリペイ?余額宝?芝麻信用を運営。)を起業し、現在ではビッグデータ収集解析、人工知能解析を活用する世界最大のモバイル?オンライン決済グループとして成功しており、常に情報?経営に携わる人間であるからこそ、アリババの成長していくスピードや戦略的投資判断に驚かされ、大きく影響を受けたそうです。
また中国に世界最大の拠点をもつ三菱商事にも訪問し、中国のビジネスモデルについて学びました。メーカーと深く接し事業投資を行う商社に対して、これまでは日本と海外との視点にのみ着目していました。しかし中国には中国と他の国々とのつながりが存在していて、グローバルに活躍できる人材になる為には常に世界全体を見通す力や海外からの視点も重要であることが分かりました。インターネットや新聞、テレビニュースで見かける情報だけではなく、Study Tripで実際に自分の足で海外に出向き、その地域の文化や環境を五感で感じ取ることにより、帰国後、日本の三亚赌场,香港赌场情報に触れた際の物事のとらえ方に、“グローバルな視点”が加わるようになってきました。
このStudy Tripでは、「自ら考え行動する技術者の育成」という金沢工業大学の教育方針に沿い、グローバル化によって様々な環境に置かれても、自身の知恵や経験をもとに意思を貫く力強い人間へと成長することを目標に掲げていました。商社OBの引率教員の解説の下で、実際に現地で働く外国人や駐在員と交流することで、学生たちはその国の情勢や写実的な考え方を学ぶことができ、今後の就職活動においても大変有益な経験となりました。
<訪問?交流先>
1.China Europe International Business School (CEIBS)
2.JETRO上海事務所
3.三菱商事(上海)有限公司
4.宏菱融資租賃(上海)有限公司
5.上海漫歩創媒広告有限公司
6.小松製作所 上海事務所
7.三菱UFJ銀行(中国)有限公司
8.中国不飽和ポリエステル樹脂協会