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金沢工業大学BusStopプロジェクトが「バスどこシステム」の実証実験。野々市市のコミュニティバス「のっティ」の現在位置を表示する情報端末バス停のプロトタイプを市役所ロビーに設置し、市民にアンケートを実施
金沢工業大学の学生プロジェクトのひとつ「BusStopプロジェクト」(学生30名)では、野々市市のコミュニティバス「のっティ」の現在位置がわかる「バスどこシステム」を開発し、野々市市の協力を得て5月1日から実証実験を行っています。「のっティ」の車両にGPS機器を設置し、LoRa*、3G回線でサーバーに送られた位置情報をWebアプリケーションに表示するもので、スマートフォンやタブレット、PC等の端末で現在位置がリアルタイムで確認できます。
*LoRa IoT向けの通信ネットワークに用いられている無線通信方式の一つ。「バスどこシステム」では国際高専独自のLoRa技術(特許出願済)でバス停間の通信を行っています。
BusStopプロジェクトではのっティの位置情報を表示するバス停型端末も試作しました。
このバス停型端末を野々市市役所1階インフォメーションに仮設置し、来庁者やのっティ利用者に利用していただき、「バスどこシステム」についての感想等をお聞きするアンケートを実施します。プロジェクトでは得られたアンケートを元に、より使いやすいシステムに改善していく考えです。
「バスどこシステム」アンケート調査
実施日時:平成30年5月16日(水)、17日(木)、18日(金)の3日間 15時から18時までを予定
場 所:野々市市役所1階インフォメーション
金沢工業大学BusStopプロジェクト「バスどこシステム」の概要
スマートフォン、タブレット、パソコンでのっティのバスの居場所がわかるシステムです。バスが移動するとリアルタイムでバスのアイコンが移動しバスの現在地がわかります。
のっティの位置情報を表示するバス停型端末のプロトタイプ。
市役所ロビーに設置し、利用者にアンケートを実施することで今後の開発に活かします。
今後の一般公開の時期は、今のところ未定です。
金沢工業大学におけるSDGsの取り組み。学生プロジェクトが研究成果の社会実装を通じて研究を深める。
金沢工業大学は「誰一人取り残さない」を理念に国連全加盟国が達成を目指す「SDGs」(エスディージーズ SUSTAINABLE DEVELOPMENT GOALS)に大学をあげて取り組んでいます。そして社会に役立つ研究は研究室の中のみで行うのでなく、生み出した研究成果は実社会に組み込み、新たな発見を得て研究を深める社会実装型の教育研究を推進しています。
2017年12月26日には、第1回「ジャパンSDGsアワード」SDGs推進副本部長(内閣官房長官)賞を受賞し、日本を代表するSDGs推進高等教育機関として評価されています。
この度の「バスどこシステム」もプロジェクトデザイン教育の中で生み出されたアイデアをBusStopプロジェクトが「賢いバス停」として発展させたものです。これはSDGsが掲げる「11.住み続けられるまちづくりを」のターゲットのひとつ、「脆弱な立場にある人々、女性、子ども、障害者及び高齢者のニーズに特に配慮し、公共交通機関の拡大などを通じた交通の安全性改善により、すべての人々に、安全かつ安価で容易に利用できる、持続可能な輸送システムのアクセスを提供する」に該当します。SDGsを達成することは身近な社会的課題と地球規模課題を同時に解決することになります。