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日本初。航空工学を学ぶ金沢工業大学の学生2名に、アメリカに拠点を置く航空関係団体から給付型奨学金
アメリカに拠点を置く航空関係業界の団体ISTAT(国際輸送航空機貿易協会、International Society of Transport Aircraft Trading)から、金沢工業大学大学院機械工学専攻博士前期課程1年の岩船 翼さんと、航空システム工学科3年の平 美晴さんの2名を含む日本の4大学7名に対して、奨学金の給付が決定されました。
ISTATの給付型奨学生採択は日本で初めてのことです。給付金額は平成30年度分授業料として、岩船さんは授業料全額相当分、平さんは4,000ドル分が大学に直接支払われます。
ISTATでは、これまで全世界で370人以上の学生に奨学金を提供してきましたが、欧米等9月に新学期が始まる大学を対象としてきたことから、日本の大学への支給実績はありませんでした。
今回、4月開講の日本の大学等を対象に、試行的に奨学生を募集することになり、世界的な航空機メーカーであるボーイングの社員が英語で講義を行うと共に英語でのプロジェクト活動を実施する「Boeing Externship Program」参加大学である金沢工業大学、東京大学、北海道大学、東北大学、東京工業大学、名古屋大学、九州大学の7大学に対して、昨年11月に募集の案内がありました。
金沢工業大学では学生ポータル等にて募集し、提出された英語履歴書を元に学科内で審査を行い、岩船さんと平さんの2名をISTATに推薦しました。
採択された学生には、奨学金給付のほか、ISTATのメンバーシップ及びISTATが主催する国際会議への参加登録費免除(5年間)が与えられます。また加盟企業でのインターンシップ等が準備されていることに加えて、ソーシャル三亚赌场,香港赌场を利用したISTAT関係者との交流を通して、将来航空分野で活躍するよう更なる研鑽を積むことが期待されています。
申請は履歴書や志望理由書を英語で作成します。航空システム工学科では今後もこのような機会を活用して、学生が自分の考えを英文で表現し、その内容を公的な機関?組織に認めてもらえるような場の充実を図っていく考えです。
ISTATの概要
ISTAT(国際輸送航空機貿易協会、International Society of Transport Aircraft Trading)は、1983年に設立されたアメリカに拠点を置く民間航空機の製造、売買、リース、ファイナンス、整備、市場価格評価等に係る企業等が参画する団体です。Boeing、Airbus、三菱航空機等の航空機製造メーカーや、Rolls-Royce、General Electric等のエンジン製造メーカー、そして、エアライン、リース会社、航空機ファイナンスに係わる銀行、整備会社、評価会社、弁護士等、4,000人以上の会員を有し、日本のメーカー、商社、リース会社、銀行等も会員になっています。
ISTATの活動は、毎年、アメリカ、ヨーロッパ、アジア、中東で会議を開催しており、業界の各方面での最新情報を得られるのみならず、ネットワーキングの機会を提供しています。また、1994年にISTAT Foundationを設立し、学生を対象としたInternshipの促進、災害時等の人道支援、将来航空業界での活躍を目指す学生を対象とした奨学金の提供を行っています。