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小松駅西口広場に「曳山」を拡張現実で表示。
金沢工業大学空間情報プロジェクトがJR小松駅で初のAR活用実験
金沢工業大学 空間情報プロジェクトでは1月11日(水)9時から12時までJR小松駅西口広場において、初のAR(拡張現実感)活用実験を行います。
タブレット端末を通じて現実の西口広場に3次元の仮想「曳山」を映しだし、北陸新幹線延伸後の小松駅周辺の魅力向上について検討を行ないます。
小松市では、北陸新幹線延伸後のJR小松駅周辺をどのように魅力のあるものにしていくのか、喫緊の課題となっています。
金沢工業大学が地域連携?産学連携で進める「空間情報プロジェクト」(プロジェクト代表教員?環境土木工学科 鹿田正昭教授)では小松市の協力を得ながら、コンピュータ上でシミュレーションができるよう小松駅周辺の3次元CGデータ化を進めています。
この研究活動の一環としてプロジェクトの「BIM/CIMワーキンググループ」(担当教員:建築デザイン学科 下川雄一教授)では、小松市が「歌舞伎のまちこまつ」として全国に発信している「曳山」をAR(拡張現実感)技術を活用して西口広場に映しだします。
そしてプロジェクト参加企業や小松市職員へのアンケートを通じて評価を行い、駅周辺の魅力アップへの検討に活かしていきます。
JR小松駅西口広場での初のAR活用実験の概要
目的:BIM/CIMワーキンググループによる3D(AR)技術の調査
日時:平成29年1月11日(水)9:00~12:00(天候等の状況に応じて遅延の可能性あり)
会場:JR小松駅西口広場
内容:①曳山3Dモデルを金沢工業大学所有のタブレット端末でAR表示する実験
②参加企業?自治体職員のAR閲覧内容に関するアンケート評価実施
駅西口広場に面したホテルの広告物を3Dモデルの位置合わせ用マーカーとして利用し、タブレット端末を通じて「現実」の広場に仮想の曳山3次元モデルを表示
「金沢工業大学空間情報プロジェクト」について
建設コンサルタント企業やICT企業と連携して、地上型レーザー計測や準天頂衛星(みちびき)の活用等、空間情報に関するイノベーションを実践します。学生は、企業間連携によって発足したワーキンググループと学生自身の研究テーマを関連付け、企業と行う実証実験への参画を通じて、社会ニーズに基づいた実践的なスキルの修得を目指します。
「BIM/CIMワーキンググループ」について
今後の普及が予測されるBIMやCIMを利用した計画手法、並びに3次元計測技術とそれらの連携、事業計画に求められる3次元の空間情報技術に関する知見を深めるプラットホームの形成することを目指しています。
?BIM(Building Information Modeling)コンピュータ上に作成した3次元の形状情報に加え、室等の名称や仕上げ、材料?部材の仕様?性能、コスト情報等、建物の属性情報を併せもつ建物情報モデルを構築すること。設計~施工、維持管理に至るまでの建築ライフサイクルのあらゆる工程で効率化に繋がる。
?CIM( Construction Information Modeling)は、公共事業の一連の過程で、ICTツールと3次元データモデルの導入?活用により、建設事業全体の生産性向上を図ろうとする取り組み。