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金沢工業大学 革新複合材料研究開発センターと台湾Plastics Industry Development Centerが協力協定を締結。
共同研究を通して、技術開発、複合材料の実用化へ
金沢工業大学 革新複合材料研究開発センター(以下ICC)と台湾のPlastics Industry Development Center(以下PIDC)は、12月5日(火)に、複合材料開発分野における技術交流と技術情報共有に関する協力協定を締結しました。
ICCは、企業だけでは実現できない革新的なイノベーションを産学連携で実現するために、文部科学省が全国で18か所選定した中核拠点の一つです。革新的な炭素繊維複合材料を開発し、インフラへの社会実装をめざしています。
台湾台中市にあるPIDCにて開催された調印式では、PIDC成果発表&技術交流会も併せて行われ、金沢工業大学からICC鵜澤潔所長を含む3名、PIDCおよび台湾企業から約100名が出席しました。
PIDCは、台湾でのプラスチック加工業の設備改善への協力、生産技術と製品品質の向上、製造方法の改良、新製品開発、および国際間の技術交流推進による競争力強化を目的として、1992年に半官半民で設立された研究開発センターです。台湾のプラスチック業界は98%以上が中小企業であり、単独で研究開発、検査、品質向上の資金および人的資源を確保することが困難であるため、PIDCが研究開発および技術教育における中心的な役割を果たしています。
今後、PIDCとの共同研究を通して技術開発を加速するとともに、ICCの台湾での活動および、PIDCの日本での活動を相互に支援していくことで、複合材料の実用化におけるさらなる促進が期待されます。
ICCは、これまでにも、ドイツの世界的炭素繊維複合材料クラスター「CFKバレー」や、名古屋大学、岐阜大学など、国内外の多くの機関と協力協定を結んでいます。