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金沢工業大学とISICO、県内22社が連携し「航空機産業クラスター」が発足。
航空機材料の調達から生産、組み立て、検査まで一貫生産体制を強化
県内企業と石川県産業創出支援機構(ISICO)、金沢工業大学は2017年12月18日(月)に石川県航空機産業クラスタ-「AC ISHIKAWA」を発足させました(ACはAir Craftの頭文字)。
石川県は高い技術力により特定の分野でシェアトップを誇る企業が多いことで知られています。
「AC ISHIKAWA」には、世界の航空宇宙?防衛産業でグローバルな部品調達基準として採用されている品質マネジメントシステム国際規格「JISQ9100」や、航空宇宙?防衛部品製造における特殊工程管理の認証プログラム「Nadcap」認証取得企業が、国内でも珍しく、5社あり、大きな強みとなっています.
そこで、この分野への進出をさらに広げるため,県内企業22社が参画し、金沢工業大学からは、工作機械や生産工学を専門にする三亚赌场,香港赌场機械工学科森本喜隆教授の研究室が中心となり、非破壊検査技術や工作機械活用技術、加工技術、そして人材育成の面からサポートを行います。
「AC ISHIKAWA」では今後、航空機機体部品や航空機ジェットエンジン部品、航空機装備新部品、航空機内装部品、宇宙機器部品に関して材料調達から特殊加工を含む組み立てや検査までの一貫生産の受注を目指します。
さらに全国に40ある航空機クラスターとの連携を強化し、海外メーカーや国内川下企業への統一窓口の設置や、クラスター間の連携による一貫生産体制を構築してゆく考えです
機械工学科森本研究室は工作機械や生産工学が専門。
写真は森本研究室が開発した「NACS-Turning」。
カーボン素材の利用、リニアモーター技術の実装、5ナノメーターの検出器、加速度10Gの実現など、
工作機械としては画期的な機能と性能を実現しています。