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金沢工業大学夢考房チームが2連覇
日本航空宇宙学会主催の学生室内飛行ロボコン自動操縦部門
金沢工業大学夢考房小型無人飛行機プロジェクトが2017年9月1日(金)から3日(日)まで東京都大田区の大森スポーツセンターで開催された、一般社団法人 日本航空宇宙学会主催の「第13回全日本学生室内飛行ロボットコンテスト」自動操縦部門で優勝しました。
夢考房チームは昨年の初優勝に続き、2連覇となります。
自動操縦部門では4分間以内で次の6つのミッションに挑戦します。
■メインミッション(救援物資として チキンラーメンminiを物資投下エリアに3個投下)
■タイムトライアル(3周の飛行時間を競う)
■水平旋回 (自動操縦により水平旋回を行う)
■8の字飛行(自動操縦により水平8の字飛行を行う)
■自動滑空およびオートオン(パワーゼロの状態で操舵を自動で行い、パワーも自動で出す)
■自動離着陸および救援物資の自動投下
夢考房チームは2日の予選では全ミッションをクリアしたものの、3日決勝では「8の字飛行」「自動滑空およびオートオン」「自動離着陸および救援物資の自動投下」をクリアできませんでした。しかし着実に得点を重ね、4145点という高得点をあげて優勝し、2連覇を達成しました。
チームリーダーの市邉星香さん(航空システム工学科2年)は、「みんなの頑張で優勝できてうれしいです。来年は全ミッションをクリアして優勝したいと思います」と3連覇に向けての抱負を述べました。
自動操縦部門(参加12チーム)結果
1位 金沢工業大学 4145点
2位 久留米工業高等専門学校 4095点
3位 東京農工大学 3720点
*3日決勝には、金沢工業大学、久留米工業高等専門学校、東京農工大学、首都大学東京、秋田工業高等専門学校、日本大学の6校が進出
夢考房チームの機体KFE:(カナザワ?フライング?イーグル)の概要
長時間の滑空および低速、安定飛行を可能にした自動操縦に特化した機体である。
主翼が耐えられる限界のスパン1.5mの高アスペクト比にし、この主翼を採用することにより、翼端に発生する誘導抗力が減り、滑空性能が向上した。さらに、揚抗比が増加することで低速、安定飛行が可能になった。高アスペクト比にすることにより、主翼の翼弦長が短くなり風圧中心の移動量が減少することで、ピッチ方向の安定性が向上した。