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日本インテリアプランナー協会主催の全国コンペで最優秀に位置する特別賞受賞
大学院建築学専攻1年の池ヶ谷祐輔さん
受賞した池ヶ谷祐輔さん
金沢工業大学大学院工学研究科建築学専攻博士前期課程1年池ヶ谷祐輔さん(川﨑研究室)が日本インテリアプランナー協会主催の全国コンペ「Interior Planning Competition 2016 -シェアするインテリア-」で最優秀に位置する「特別審査員マニュエル?タルディッツ賞」を受賞しました。
作品タイトルは「無形のインテリア -自然の豊かな多様な形態であり 人工の機能をもつ-」。立体格子状に組まれたフレーム空間が多様な用途に柔軟に機能するインテリアとなるデザイン提案をしました。
応募全45作品の中で10作品が入賞し、その中でも最優秀に位置する「特別審査員マニュエル?タルディッツ賞」の受賞となりました。
審査員のマニュエル?タルディッツ氏は全国的に著名な設計集団「みかんぐみ」の合同主宰を務める建築家です。金沢工業大学大学院建築学専攻のモジュール統合科目では記念講演会および最終成果発表?講評会の招聘講師として参加されたこともあります。
このデザイン競技は、2016年度のインテリアプランナー資格試験制度の変更に伴い、建築?インテリアを志す若者の育成と新たな場を創出するため企画されたものです。今回の資格試験制度の変更に伴い新しく創設される「アソシエイト?インテリアプランナー」の参加を視野に入れ、インテリアプランナーを目指す若者を啓発するイベントとして展開する予定としています。
金沢工業大学の建築系学科では、最近では設計事務所に加えて空間ディスプレイや店舗系のデザイン職、および住宅系のインテリアコーディネート職を志望する学生が増えておりこのたびの池ヶ谷さんの受賞は学生の意欲向上に寄与するものと期待されています。
選評
今年のIPコンペでは、多くの興味深いプロジェクトがありました。 課題への解答として、また質の高い模型表現として提出されたものが数多くありました。その視点からみると、この提案はバランスのとれたものでした。 表題はちょっと複雑ですが、模型の表現はシンプルで繊細でした。 グリッドシステムの自由さが、ユニバーサルスペースの構成をうながしていました。 さらにそのグリッドシステムは室と家具の一体化を可能にしました。つまり、無形と形態の間の創造的な絶妙な関係が、この提案の最大の成果だといえるでしょう。(みかんぐみ合同主宰?明治大学大学院特任教授、マニュエル?タルディッツ氏)
審査結果については以下の「Interior Planning Competition 2016」Webページをご覧ください。
http://www.jipa-official.org/ipc/