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金沢工業大学、産業技術総合研究所等の研究グループが実証化を進めてきた
DNAを用いたカシミヤ繊維の科学的鑑別方法が国際標準規格ISO18074となりました。
金沢工業大学が研究開発に参画してきたDNAを用いたカシミア繊維の科学的鑑別方法がISO18074として国際標準規格に採用されました。
カシミヤ繊維を用いた製品は、その希少価値から高価である一方で、肌触りが良いなどの優れた特質を持つため、人気の高い製品です。その鑑別方法は、従来、光学顕微鏡による目視で行われてきましたが、さまざまな加工が施されることから鑑別は困難で、羊毛やヤクなどの繊維を用いた偽装が絶えないことが問題となっています。
このたびISOに採用された鑑別方法が普及することで、カシミヤ製品のより高い信頼性の確保と消費者利益の保護が期待されています。
DNAを用いたカシミア繊維の科学的鑑別方法は、経済産業省と国立研究開発法人エネルギー?産業技術総合開発機構の「カシミヤ繊維の試験方法に関する標準化」プロジェクトとして行われました。国立研究開発法人産業技術総合研究所と金沢工業大学ゲノム生物工学研究所、一般社団法人繊維評価技術評議会が一般財団法人ボーケン品質評価機構の協力を得て、識別試験の方法の改良と実証やISOでの国際標準化を進めてきました。
動物種が特異的にもつDNA塩基配列を分析することで、繊維が由来する動物種を特定することが可能なため、染色された繊維を含む多様な製品で、カシミヤ繊維100%なのか、羊毛やヤクなどの繊維との混紡なのかが特定できます。
詳細につきましては産総研 研究成果webページ(以下リンク先)をご覧ください。
国際規格 ISO18074(カシミヤ繊維の試験方法)が発行
-DNAの解析技術がカシミヤ製品の偽装を防止する- (発表?掲載日:2016/01/15)