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マーケティングを実践的に学ぶ経営情報学科の学生による
研究活動「金沢百万石ビール拡販プロジェクト」第3弾。
北陸最大の国産クラフトビールの祭典で昨年比、販売量34%アップを達成。
金沢工業大学(KIT) 経営情報学科ではマーケティングを実践的に学ぶ研究プロジェクトを進めています。その活動と一つとして、石川県のクラフトビール「金沢百万石ビール」拡販プロジェクトがあります。
「金沢百万石ビール」拡販プロジェクトは2014年12月に発足したプロジェクトです。本年2月には製品知名度の向上を目指して観光客で賑わう金沢ひがし茶屋街でアンテナショップを開店し、5月には金沢十五料亭の一つである壽屋で金沢百万石ビール(瓶詰)が採用されるなど、学生が主体となったプロモーションは着々と成果を上げてきました。
この拡販支援活動の第3弾として、プロジェクトでは本年10月3日、4日に北陸最大の国産クラフトビールの野外飲食イベントである“クラフトビア金沢”への出店、並びに来場顧客向けに現地でのFace to Face(対面営業)によるマーケティング活動を実施することになりました。 金沢百万石ビールの他のビールにない特別な価値である“美味である。”ことはもちろんとして、“地元の六条大麦を原料として使用した真の国産手作りクラフトビールであること。”、並びに“金沢百万石ビールを消費することが石川県の地元経済の活性化に繋がること。”(ビール1杯で約お茶碗一杯分の石川県産の大麦を消費。)を直接顧客にアピールすることにより、石川県の地元の皆さんはもとより、県外、並びに海外からの観光客の皆さんの金沢百万石ビールの消費、及び認知度の更なる向上に繋げることを目指しました。
その結果、イベント開催2日間の総販売量は、1,030杯で昨年の769杯に比較して34%アップとなり、出店者の販売量ランキングに於いても昨年の出店14社中14位から本年は12位の2ランクアップとなり、今回の拡販活動も大きな成果を収めました。
今回のマーケティング支援活動はプロジェクトメンバーの経営情報学科4年生の泉宗拓海さん、上野悠太さん、及び加藤雄大さんの3名が担当し、農業法人わくわく手作りファーム川北のスタッフの皆さんと一致団結して取り組みました。
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【農業法人わくわく手作りファーム川北?入口社長のコメント】
イベント会場では、これまでのKITの皆さんの活動により着実に金沢百万石ビールのネームバリューが向上している手ごたえが感じられました。加えて今回の学生さんの頑張りは直接販売量に結びついており、昨年より大幅に販売量を増やすことができたので大変感謝しています。後日、新しく金沢で飲食店を開店したいというお客様から金沢百万石ビールを取り扱いたいとの連絡も頂いており、今後も引き続きKITの研究活動を支援するとともに更なる拡販に向けての協力に期待しています。
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「金沢百万石ビール」拡販プロジェクトはKIT?経営情報学科の松林研究室が行う教育研究プロジェクトです。日頃、授業で学ぶ調査?研究や戦略?ビジネスプラン策定、プロモーションなどを地ビールの販売促進というリアルな課題を通じて実践できる機会となっています。
「金沢百万石ビール」は、農業法人わくわく手作りファーム川北が製造?販売する地ビールです。一般的にビールは二条大麦が使用され、二条大麦の多くは輸入に頼っています。一方、北陸は麦茶等で使用される六条大麦の生産が国内シェアの7割を占めています。「金沢百万石ビール」は石川県産の六条大麦と手取川水系の白山の伏流水を使用した初めてのビールで、フルーティな風味が特徴です。
松林研究室では、本プロジェクトを通じて「金沢百万石ビール」の強みを明らかにし、他のビールとの差別化を図るとともに、ターゲットとすべき顧客層を設定の上、効果的なプロモーション?イベントを通じて石川県民に愛され世界に通用する石川県発のブランド価値の創出をめざしています。