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RDAプロジェクトが設計を手がけた新築学生アパートQuatre saisonsが完成

RDAプロジェクトが設計を担当した新築アパートがこのたび完成し、オーナーに引き渡されました。

 

RDA(Re-Design Apartment)プロジェクトは、金沢工業大学の建築系学生がユーザー(学生)の視点に立って大学周辺のアパートのリノベーションを手がけるプロジェクトです。

 

アパートは学生にとって一番身近な空間です。オーナーの要望を聞きながら、この空間をもう一度見つめなおし、自分が住みたいと思えるもの、こういうものがあったら、と思えるものを考え、設計します。そしてプロジェクト内コンペを経てオーナーにプレゼンを行い、案が採用された学生が中心となって具体化していきます。実際の完成まで建築のプロセスが実体験できるとともに、住んだ人がどう楽しんでいるのかも体験できる、やりがいのあるプロジェクトです。

 

今回の新築アパートの設計を手がけた大学院建築学専攻博士前期課程1年 嶋田圭佑 さん(宮下研究室)のコンセプトは「四季(Quatre saisons)のようにそれぞれの個性が集まり豊かなハーモニーを生み出す様なアパート」でした。

「学生の個性を活かせる広さ」「学生の趣味がにじみ出てくるような部屋」をイメージし、一人一人の個性が集まる楽しいアパートを目指しました。

 

それぞれの学生が住み方に個性を持ち、模様替えもできるように部屋は広くし、洋服が好きな人やこだわりのグッズなどを集めるのが好きな人には思い思いの方法で収納ができるよう、プロジェクトでは初めてウォークインクローゼットも採用しました。大きな姿見や三面鏡ドレッサーなど女子学生が喜ぶ設備も満載になっています。

 

キッチンは対面式になっていて、常設されたテーブルは勉強机としても利用ができます。また、オートロックになっているため安全性も確保されています。

 

このアパートの大きな特長は、4部屋の居住者が集まれるよう、階段空間にはラウンジスペースを設けています。また公園に面した駐車場にはバーベキューなどちょっとした集まりができるスペースも確保され、コミュケーションが自然と図れるよう工夫されています。

 

金沢工業大学の扇が丘キャンパスから少し離れたところにあり、家賃も53000円と平均より少し高めですが、下見をした新入生や保護者の評判も高く、12室が即、満室になったそうです。

 

嶋田さんは、「限られた予算の中で何ができるのか、優先順位をつけながら考え、思いがギュッと詰まったアパートになりました。すぐに満室になったと聞き、うれしいです」と語っています。

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