記事詳細
次世代航空機の世界的研究拠点形成にむけ
東北大学と金沢工業大学が研究協力協定を締結
金沢工業大学材料システム研究所と航空システム工学研究所、東北大学次世代航空機研究センターの3研究所は、9月26日(水)に、相互の研究交流を促進するための研究協力協定を締結しました。
炭素繊維強化プラスチック(CFRP)の耐久性?損傷許容性設計技術では世界的な研究実績を持つ材料システム研究所と、航空機の開発?設計など実用的に近い研究を行う航空システム工学研究所、そして複合材を積極的に利用した国産低ソニックブーム超音速旅客機(C-MISORA)の開発を目指す次世代航空機研究センターが協定を締結し、共同研究や人材交流などの研究交流を促進することで、次世代航空機における世界的研究拠点形成を目指します。
■金沢工業大学材料システム研究所について
(所長 宮野靖 金沢工業大学大学院工学研究科高信頼ものづくり専攻教授)
スタンフォード大学との国際共同研究や米国海軍研究開発本部の研究プロジェクト(平成18~平成20年度)に採択されるなど、炭素繊維強化プラスチックの研究では世界的な研究拠点。安全で安心な複合材料構造物を実現するための革新的な耐久性?損傷許容性設計技術に取り組む。
■金沢工業大学航空システム工学研究所について
(所長 廣瀬康夫 金沢工業大学航空システム工学科教授)
金沢工業大学航空システム工学科の付属研究所として、航空機の開発?設計を念頭においた、より実用的に近い研究を行う。
■東北大学次世代航空機研究センターについて
(センター長 岡部朋永 東北大学大学院工学研究科航空宇宙工学専攻准教授)
世界に先駆けた次世代国産旅客機の開発を目指す。複合材を利用した主翼が2枚からなる低ソニックブーム超音速旅客機(C-MISORA)を提案し、空力最適化だけでなく、構造設計、強度信頼性評価、VaRTM(真空樹脂含浸製造法)による一体成形までを一貫して評価?検討する。