自動車産業における製品アーキテクチャの変化と戦略
自動車産業における製品アーキテクチャの変化と戦略 ―次世代自動車を中心にして―
製品アーキテクチャ論とスマイルカーブ現象は、現代技術及び産業の流れを読み取るために重要だと感じた。特に燃料電池自動車の場合、電気自動車と比べて技術の擦り合わせ性が相対的に高く、電気自動車とは違う形のバリューチェーン上のカーブを示すものではないか?と仮説を立てた。 |
仮説検証のために、特許からアプローチすることは可能か? |
特許出願人の分析による予測、組立に関連する特許出願動向を通じた分析、さらにはFI (ファイルインデックス)の展開記号、分冊識別記号、ファセット分類記号などから仮説の検証を進めた。 |
電気ステーション、水素ステーションなど、 社会的インフラとの関連性も重要ではないか? |
来るべき電気自動車時代に向けて、燃料電池車を推進する企業とハイブリッド車を推進する企業の攻防を分析しつつ、日本の自動車メーカーが今後進むべき方向性を提示することに成功した。 |
■過去のゼミテーマ
【 担当:加藤 浩一郎 教授 】
● 技術指向型企業のグローバル知財リスクマネジメント
● 携帯電話端末関連企業の事業展開における知的財産戦略の研究
● 日本の宇宙通信分野における標準化活動に関する研究
● 日米における標準化技術特許の権利化実務戦略に関する研究
● 特許価値評価の現状と株式投資情報としての応用可能性の検討
● 日本及び海外における戦略的知的財産マネジメント人材(CIPO)の実態とその教育に関する
研究?金融機関における知的財産融資
【 担当:上條 由紀子 准教授 】
● 農業関係者における知的財産戦略に関する一考察
● 企業におけるテクノロジーブランディングの効果的活用に関する研究
● テクノロジーブランディングの手法選択に関する考察
● 我が国における音響商標保護制度の導入に関する一考察
● 医療機関における知的財産の活用に向けた一考察 ~医療機器の開発促進を目指して~
担当教授のコメント
Jungさんは韓国の弁理士として活躍しながら、日本に留学し見事修了されました。本研究では、技術のパラダイム変化に適応して競争力を高めるために、自動車産業が立てている次世代自動車戦略について、燃料電池車(垂直統合モデル)と電気自動車(水平分業モデル)を比較しながら、様々な仮説を検証し、その未来を予測しました。( 加藤浩一郎 教授)