応用バイオ学科 学びの内容
学ぶ領域
- バイオ工学
- 微生物や酵素の働き、バイオ医薬品や食品加工、環境保全などのバイオ工学を中心とした領域を学ぶ。
- 脳科学
- 脳磁計測や脳神経科学、光や力を用いた分子と細胞の操作計測技術など、生命現象のメカニズム探索と医療応用についての領域を学ぶ。
- 遺伝子工学
- ゲノムや遺伝子の仕組みやその解析方法と、遺伝子制御技術による物質生産に必要な領域を学ぶ。
4年間の学びの流れ
専門科目一覧
【1年次】
バイオ?化学大意(応用バイオ)/基礎生物学/人体の構造と機能/バイオ工学入門/バイオ情報入門/有機化学Ⅰ
【2年次】
アカデミックライティング/細胞の構造と機能/分子生物学/神経科学/データ解析/微生物学/感覚機能論/バイオ情報基礎/有機化学Ⅱ/バイオ?化学基礎実験?演習A?B(応用バイオ)
【3年次】
生命と倫理/生命科学/細胞工学/遺伝子工学/生化学/タンパク質工学/食品栄養学/アドバンストバイオ工学/運動機能論/生体計測/脳科学/医用工学/アドバンストバイオ情報/応用バイオ専門実験?演習A?B
カリキュラム、シラバス、教育目標
科目紹介
- 細胞の構造と機能
- 細胞は生物の基本的な単位で、細胞膜に覆われた小さな袋のようなものです。中にはジェル状の細胞質と、DNAを持つ細胞核があります。細胞は栄養を取り込み、成長し、増殖します。講義ではビデオ教材を使って分かりやすく説明します。
- 微生物学
- 地球は微生物の惑星です。この微生物が、地球環境や地球上の生命を守っています。環境問題や健康?食糧問題を解決するには、この微生物の能力を利用する必要があります。微生物がもつ機能をどのように役立てるか学びます。
- 生化学
- 糖質、脂質、アミノ酸?タンパク質などの生体関連分子の構造、分類、性質を学んだうえで、それら分子の代謝並びに生合成を体系的に学びます。1、2年次に学ぶ有機化学 IとIIとのセットで学ぶことを推奨します。
- バイオ工学入門
- この科目は持続可能な開発目標であるSDGsと深い関連を持ちます。例えばバイオマス廃棄物をエネルギーに変換する技術や微生物を活用してバイオコンバーション(微生物変換)で付加価値を付ける技術開発の原理を中心に学びます。
- 遺伝子工学
- 遺伝子工学とは、遺伝子を解析し改変する技術で、農学や医学?薬学で幅広く利用されています。本科目では、遺伝子組換え体の作製方法や、その原理や手順について基礎から応用までを学びます。
- 脳科学
- 人生100年時代と言われるいま、認知症が大きな問題になっており、2050年の患者数は世界で1億人と推定されています。「脳科学」では、脳が正常に働く仕組みとともに、脳疾患の特性や原因についても学びます。
- 生体計測
- 生体計測の対象となる生体信号は多様であり、様々な物理化学的な信号として計測されます。本科目では主に、人間の脳や末梢神経、筋肉の活動に伴い発生する電気?磁気的な信号の計測?解析手法について学びます。
課外活動
研究室体験プログラム
本来、4年生が所属する研究室に、1~3年生が参加できるプログラムです。各研究室でさまざまな実験?演習を通して、研究の醍醐味や面白さを体験します。
「ねばーるプロジェクト」 世界の3大栄養欠乏症に挑む!
世界で1年間にビタミンA不足や栄養飢餓で、特に子供を中心に数百万人が命を落としています。この問題解決に、納豆菌と遺伝子工学の技術を応用して立ち向うプロジェクトです。
未来の高峰譲吉博士は君だ! 発酵産業活性化プロジェクト
郷土の偉人である高峰譲吉博士の行ったバイオテクノロジー研究を理解し、地場産業である発酵産業の活性化について考えていくプロジェクトです。
医工連携(天然物創薬)プロジェクト
自然界より分離してきた多数のカビと放線菌をKITが独自に開発した界面培養法で培養し、得られた代謝物について抗生物質や抗ウイルス物質としての評価を行っています。