心理科学科 ニュース
心理科学科の田中孝治講師が「教育システム情報学会 第44回全国大会」で「大会奨励賞」を受賞
情報フロンティア学部の田中孝治講師が、9月11日(水)~9月13日(金)静岡大学浜松キャンパスで開催された「教育システム情報学会 第44回全国大会(JSiSE44)」において、「大会奨励賞」を受賞しました。田中講師は2015年のJSiSE40でも同賞を受賞しています。
教育システム情報学会の全国大会は、全国の大学?企業の研究者および教育関係者ら1,000人以上が参加する学会です。大会奨励賞は、教育システム情報学および関連分野における学問発展の奨励を目的に、当該年度の全国大会において優秀な論文を発表した新進の研究者(40歳以下)から選定されます。第一次審査(原稿)と第二次審査(発表)の結果から審査対象論文の5%程度に授与されます。
本年度の審査対象論文は79件であり、そのうち田中講師の発表を含む4件が同賞を受賞しました。大会最終日のクロージングセレモニーにおいて審査結果の発表と表彰が行われました。
発表内容
論文題目
行動の規定因を他者の視点から考える情報モラル教育:大学初年次生を対象とした実践
著者
田中孝治(金沢工業大学)?堀雅洋(関西大学)
発表概要
持続可能な開発に伴う情報技術の発展によって、求められる情報モラル行動は今後も変化していくことが予想される。その中で、適切な情報モラル行動をとり続けるためには、意思決定の場面において、その拠り所となる心の働きに注意を向ける必要がある。本研究では、計画的行動理論において行動意図に影響を与えるとされる、態度、主観的規範、制御感について異なる視点から考える学習活動を提案し、実践した結果について報告する。大学1年生向けの実践の結果、行動の規定因である三つの要因が情報モラル学習の対象として認識されており、情報モラルの理解度、学習意欲、当事者意識の向上が確認されている。