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2019JR九州ホールJR博多シティ9F
2019年9月13日[金]–9月29日[日]
出展書籍(一部)
実施概要
タイトル | [世界を変えた書物] 展 |
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会期 | 2019年9月13日(金)–29日(日)<17日間> 会期中無休 午前10時?午後7時(入場は閉場の30分前まて?) 入場無料 |
会場 | JR博多シティ9F「JR九州ホール」 福岡市博多区博多駅中央街1-1 |
主催 | K.I.T.金沢工業大学 |
監修 | 金沢工業大学ライブラリーセンター顧問 竺覚暁 |
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会場構成? 展示デザイン |
金沢工業大学建築学部 宮下研究室 金沢工業大学准教授 宮下智裕?大学院生?学部生 |
アドバイザー | 立川直樹、橋本麻里 |
制作 | ハクション |
動員数 | 26,609人<17日間> 1日平均1,565人 |
展示内容
エントランス
[世界を変えた書物]展は金沢、名古屋、大阪、東京に続き5会場目は福岡?JR博多シティ9Fの『JR九州ホール』での開催となりました。恵まれた立地に加え、ホールまでのアプローチがゆったりとしたエントランス スペースを利用して歴代の『工学の曙カレンダー』20点の展示、メインタイトルやご挨拶パネルを設置する壁面にも新規に「稀覯本」掲載のビジュアルでアーティスティックな壁面を演出しました。
知の壁 THE WALL OF WISDOM
[世界を変えた書物]展のみどころのひとつである巨大な本棚による『知の壁』。来場者はまずはその膨大な書籍の量とその空間構成に圧倒されます。本棚のケースに並んだA?デューラーの『人体比例論四書』、F?コロンナの『ポリュフィルス狂恋夢』など美しい「建築書」の数々、そのイラスト、装丁、印刷の美しさをじっくりご覧いただきます。またアインシュタイン、ライト兄弟、キュリー夫人などの直筆書簡のコレクションもご紹介しています。
知の森 THE FOREST OF WISDOM
本展覧会でご紹介する『稀覯本』は、137冊。そのほとんどが初版本です。全体を13のカテゴリーにわけて順にご紹介します。それぞれの時代の科学者、技術者たちは、常に先人の叡智に刺激を受け、新たな叡智を重ねることで「知の連鎖」を繰り返し、人類の文化を作り上げてきました。古くは6世紀に活躍したイシドールの『語源学』1472年に発刊された初版本をはじめ貴重なコレクションを通して、1500年前から今日まで続く「科学者たちの知の連鎖の物語」を堪能してください。
「知の連鎖」MAP
科学者たちの「知の連鎖」をその系統の流れをおってMAPに表しました。アリストテレスの「ギリシャ語による著作集」からはじまり、ニュートンの「プリンピキア」を経て、アインシュタインの「相対性理論」に繋がるまでの知の連鎖の系譜を確認できます。
福岡特別出展
本展は工学系の稀覯本を中心に紹介していますが、ここでは工学系の枠を越え、誰もが知っている著名の科学者の書籍、C?ダーウィン「種の起源」、グレゴール?ヨハン?メンデル「植物-雑種についての研究」などをご紹介しています。
映像シアター「ミュージアムトーク」
本展監修者 竺覚暁教授の名古屋展におけるミュージアムトークをご紹介しました。「知の連鎖」に関する説明などさらに展覧会の楽しみ方、書物の魅力をご紹介しました。
複製本(レプリカブック)のご紹介
東京展に続き、金沢工業大学が所蔵する稀覯本タイトルと同じ内容の複製本をご紹介しました。複製本とはいえたいへん精巧に複製された書物を実際に手にとってページをめくるというとても貴重な時間を体験していただきました。
知の形 THE STRUCTURE OF KNOWLEDGE
人は長年、書物から自分にとって必要な情報や知識を得て、自己形成や社会との関係の考えることをに役立ててきました。一方現代では情報のデジタル化によりその伝達方法も変化し、そのスピードも劇的に加速しています。「知との対話」の仕方を考えるきっかけとして、「ちのかたち」(これまでの伝達法)と「チノカタチ」(これからの伝達法)2つのインスタレーションを展示しました。
撮影スポット
ロビーには人がそのまま等身大で入って撮影できる「巨大本棚」が出現。来場者には撮影スポットとして記念撮影をお楽しみいただきました。
映像ショーイング「書物を廻る旅」と年表パネル
活版印刷ができた後、書物はいつの時代に、どこでどのように伝播していったのか? シンプルな疑問をもとに出版に関する情報を世界地図と時系列で分類して映像作品にまとめました。
また金沢工業大学が所蔵する稀覯本のなかから重要なモノを9メートルの年表にまとめて展示しています。
世界を変えた書物展 ショップ
本展アドバイザーである橋本麻里さんプロデュースによる展覧会限定グッズを取りそろえたショップを展開しました。それぞれの稀覯本の魅力的な図版や美しい装丁を展覧会の思い出と一緒にお持ち帰りいただけとても好評でした。
アートデレクションは、高岡一弥さん。制作?販売は小学館のご協力で実現しました。
「世界を変えた書物」オリジナルポーチ 各1,500円
「世界を変えた書物」クリアフォルダー 各300円
モレスキン カスタムエディション 世界を変えた書物展オリジナル 各3,800円
小学館写真室 提供
関連イベント 丸善博多店「ブックフェア」
JR博多シティ8Fの「丸善博多店」では、「世界を変えた書物の世界」と題したブックフェアを展開していただきました。9Fの展覧会で展示している?稀覯本?の日本語訳や科学の歴史、科学者たちの評伝、マンガや小説など、多数の関連本を山本貴光さんによる選書で展開されました。