中野 一也


教授・博士(工学)

中野 一也

NAKANO Kazuya
最終更新日 2024/10/16

■略歴
1992年
 
3月
 
群馬県立利根実業高等学校 卒業

1996年
 
3月
 
東京電機大学 理工学部 建設工学科 卒業

1998年
 
3月
 
東京電機大学大学院 理工学研究科 建設工学専攻 修士課程 修了

1998年
 
4月
 
株式会社朝日航洋技術センター 技術本部ASP室解析課 研究員 

2010年
 
9月
 
東京電機大学大学院 先端科学技術研究科 建築・建設環境工学専攻 博士課程後期 修了

2019年
 
4月
 
朝日航洋株式会社 技術企画部G空間研究室 主任研究員 

2023年
 
4月
 
金沢工業大学 工学部 環境土木工学科 教授 



■専門分野
専門:空間情報工学, 写真測量, レーザ測量, 土木情報学, 測量・リモートセンシング

■研究業績
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■学生へのメッセージ

空間情報(Spatial Information)は、いまや当然のようにみなさんも扱う情報の基盤(Infrastructure)となっています。あなたは、これまで行ったこともない目的地にカーナビなどで道案内をされて何事もなく到着できるでしょう。このナビゲーションはGPSなどの衛星測位によって自分の位置を地球上で定め、地図の裏側に整備される道路ネットワークを使って目的地までの最良の経路を探索しながら、例え、指定された角を間違えて曲がらなくても、瞬時に再計算して目的地まで案内してくれます。これらを実現する多くは、空間情報に関わるGNSS(Global Navigation Satellite System:全地球測位システム)やGIS(Geographic Information System:地理情報システム)などの技術によって支えられています。
これからの運用が期待される空飛ぶクルマやドローン(UAV:Unmanned Aerial Vehicle/Unpiloted Aerial Vehicle 無人航空機)配送などでは、ナビゲーションの経路も三次元になるため、空間情報のさらなる高度な活用や整備が社会を支える重要な役割を担います。
2020年度から国土交通省都市局がまちづくりDXを推進し、最先端の測量・空間情報技術を使って都市を丸ごと三次元モデル化するデジタルツイン(現実空間とサイバー空間の双子)のサイバー空間の整備が進んでいます。これらはオープンデータとして提供され、防災や環境シミュレーションなどたくさんのユースケースが示されながら、活用と整備範囲を広げています。
さらに、建設分野では、スマホやモバイル端末、UAVを用いた測量が作業の効率化、高頻度な情報管理のために活用されています。
これらの空間情報技術は、平常時の計画、設計、施工管理、維持管理などに使用されますが、災害などの緊急時には被災状況の把握や応急復旧のための数量の見積もりの計画、さらに復旧・復興において重要な役割を果たします。
私は空間情報の価値に合致するスケーラブルな解析を思案し、様々な活用を模索します。これらの技術を深く研究し、空間情報の取得と活用に関して適材適所な使い方を考え、応用範囲を広げることで人や社会を豊かにして安心・安全な社会へつなげていきます。学生のみなさんも空間情報をキーとして課題解決する明るい未来への道のりをご一緒ください。



■担当科目
測量学T  測量実習・演習T  測量実習・演習U  プロジェクトデザインV(中野一也研究室)  測量学U  専門ゼミ(環境土木工学科)  情報計画研究(中野一也)  Advanced civil engineering  環境土木のフロンティア  

■所属学科
工学部 環境土木工学科